公共空間でイベントを企画・運営 熊本市が「広場ニスト」を育成 24年度の受講生を募集中

AI要約

広場に新しい価値を生み出す取り組みとして、熊本市が「くまもと広場ニスト」の育成に注力している。

広場ニストによる育成スクールでは、イベントの企画から運営までを学び、活動を通じて広場の活用方法を身に付ける。

市内各地でのイベント開催や地域活性化を目指し、今後も広場ニストの育成を進めている。

公共空間でイベントを企画・運営 熊本市が「広場ニスト」を育成 24年度の受講生を募集中

 広場に新しい価値を生み出そう─。熊本市は公園や道路を含む公共空間の利活用を図る「くまもと広場ニスト」の育成に取り組んでいる。広場の活用方法はコスプレやアウトドア、子育て支援イベントと多岐にわたる。

 こうした取り組みを手がけるのが広場ニスト。市が主催する「育成スクール」を受講すれば認定される。初年度の2023年度は12人を認定した。育成スクールでは計4日間の座学を受講。イベントの申請書の作り方を学び、イベントの企画、準備、運営も体験する必要がある。

 23年度の受講者はイベント運営体験の一環で、中心市街地にある花畑広場やJR熊本駅前のアミュひろばといった会場で、火おこしや木のおもちゃを使ったイベントなどに取り組んだ。

 認定後は広場ニストとして今年の大型連休に、花畑広場で子ども向けのスポーツイベントやマルシェを開催。親子連れでにぎわったという。

 市市街地整備課の担当者は「広場ニストによるイベントが街中だけでなく、市内各地に広がってほしい」と期待する。

 市は今月25日まで24年度の受講生を募集中。23年度に認定された広場ニストとの交流も予定している。定員15人、参加費1万円。(山下雅文)