医療用ウイッグに小学生3人が自分の髪を提供 南房総(千葉県)

AI要約

南房総市の小学生3人が協力してヘアドネーション活動に参加し、医療用ウィッグを寄付した。

3人は幼なじみで仲良しの3人組であり、長い髪を伸ばしてきた。

ヘアドネーションを終え、それぞれが喜びと共感を感じながら思い出を作った。

医療用ウイッグに小学生3人が自分の髪を提供 南房総(千葉県)

病気や事故などで頭髪に悩みを抱える子どもへ、医療用ウィッグ(かつら)を寄付する「ヘアドネーション」活動に、南房総市の富浦小6年生の生稲小夏さん、平野瑚青さん、渡邉久美子さんが協力した。

生稲さん、平野さんは幼なじみ。2年生のころ、転校してきた渡邉さんと意気投合して以来、仲良し3人組だ。

3人とも、周囲の人がヘアドネーションに取り組んでいたり、話を聞く機会があったりで、「いつかヘアドネーションをやってみたい」という思いを漠然と抱きながら、それぞれ2年半~4年ほど、髪を伸ばしてきた。髪が腰のあたりに届くほどになった6年生の春、生稲さんが「3人で一緒に切って、ヘアドネーションしよう」と提案。全員の日取りが合った8月4日、館山市のヘアサロンアミティーで、長さ31センチの髪の房を切り取ってもらった。

寄付先は、経験者の話を参考に、大阪府にあるNPO法人、JHD&C(ジャーダック)に決めた。髪の状態や年齢などを「ドナーシート」に記入し、髪と一緒にレターパックなど追跡機能のある郵送手段で発送した。

3人そろってのヘアドネーションを終え、生稲さんは「良い思い出になった」、平野さんは「切って髪を見てみたら思ったより長くてびっくり」、渡邉さんは「やっと切れたからうれしい。良いことをした気がする」など、和気あいあい。「どんな人に届くのかな」と、受け取る人たちに思いをはせた。