追熟するか(8月15日)

AI要約

スーパーで夏の果物の一つであるスイカが大玉で販売されている様子や、スイカの特徴、自民党総裁選の混迷、次期首相候補についての様子が述べられている。

スイカはアフリカ原産のウリで、中国語由来の「西瓜」と呼ばれ、水分が90%以上であることや甘さが増さない特性などが説明されている。

自民党総裁選で岸田首相が出馬を辞退し混乱が生じており、次期首相候補に関する憶測や党員・党友の投票についての考察が述べられている。

 夏の特等席というべきか。福島市内のスーパーの入り口に、大玉のスイカが積まれていた。核家族化を意識してか、小分けにしたパック詰めも。甘さの具合まで表示してくれるから、至れり尽くせりだ▼夏の果物の王様と言われるが、ルーツはアフリカ原産のウリとは浅学の身には意外だった。漢字では中国語が由来の「西瓜」。赤い果実は90%以上が水分で、「水瓜」とも書く。収穫から時間が過ぎても、甘さを増さない不思議な特性を持つ。緑と黒の縦じまがくっきりしていて、ずっしり重い。さらに、つるが緑であればおいしいサインという。店頭で目利きが求められる▼お盆の列島に驚きが走った。岸田文雄首相の不出馬で、来月に迫った自民党総裁選の行方は混沌としてきた。早くも名前が飛び交うあの顔、この顔は短期間で、どれだけ支持を広げられるだろう。米大統領選と同様に、先は読めない。旬の候補は果たして…。票を投じる党員・党友は目利きの力が試されそうだ▼国政の大きな課題をどう裁くのか。「ポスト岸田」とされる人たちは、時間をかけて持論に追肥し、秋の実りを得てもらいたい。こちらは、いくら待っても追熟しないようでは国民が困る。<2024・8・15>