直径30センチ超…大型ヒトデ発見、アクアマリン 羅臼沖、日本初

AI要約

日本初記録の大型ヒトデが福島県いわき市のアクアマリンふくしまで採取され、新たな和名が付けられたことが科学誌で発表された。

この種はこれまでに米国西海岸から報告されており、日本での記録は初めてとなる。研究には複数機関が協力し、福島の研究者も参加した。

ヒトデは海洋生物の生態系における重要な生物であり、今後の研究が期待されている。

直径30センチ超…大型ヒトデ発見、アクアマリン 羅臼沖、日本初

 アクアマリンふくしま(福島県いわき市)は、北海道で採取したヒトデが日本初記録の個体で、ダイオウモミジヒトデと和名の新称が付けられたと発表した。今月2日、生物学を主に扱う科学誌「ジャーナル・オブ・ヒストリー」で公表された。

 この種はこれまで米国西海岸からベーリング海での報告例しかなかった。同館、東京大大学院理学系研究科付属臨海実験所、新江ノ島水族館(神奈川県)、山口県水産研究センターが共同研究した。アクアマリンふくしまからは日比野麻衣主任技師が参加した。

 同種は直径30センチを超える大型のヒトデ。2022年7月、日比野さんが羅臼沖の水深570~750メートルで、地元漁船に同乗して採集した。体を縁取るブロック状の骨の間隔が広いことが特徴という。

 日比野さんは「ヒトデは海の生き物の指標となる生き物。日本初記録はうれしく、今後も研究を継続していきたい」と語った。