三木記念賞に山本昌知氏選ぶ 岡山県 精神科医で地域に貢献

AI要約

岡山県は9日、地域社会の発展に貢献した個人をたたえる2024年度の三木記念賞に、元県精神保健福祉センター所長で精神科医の山本昌知氏(88)を選出。

山本氏は岡山大医学部卒で、精神科医療の改革に尽力。外来・訪問診療の推進や地域での支援体制構築に貢献。

受賞イベントは9月2日に開催予定で、表彰状と賞金30万円が山本氏に授与される。

三木記念賞に山本昌知氏選ぶ 岡山県 精神科医で地域に貢献

 岡山県は9日、地域社会の発展に貢献した個人をたたえる2024年度の三木記念賞に、元県精神保健福祉センター所長で精神科医の山本昌知氏(88)=岡山市中区=を選んだと発表した。

 山本氏は岡山大医学部卒。1972年に同センター所長に就任し、外来・訪問診療に注力した。76年には精神障害者の社会復帰施設となる県立内尾センターの開設に携わり、入院中心から地域で支える精神科医療に転換する取り組みを実践。97年には「こらーる岡山診療所」を岡山市内に開院して「患者が主役」の医療を追求した。2022年に山陽新聞賞(社会功労)を受賞。

 授与式は9月2日にルネスホール(岡山市北区内山下)であり、表彰状と賞金30万円が贈られる。

 三木記念賞は故・三木行治知事が受賞したマグサイサイ賞(フィリピン)の賞金などを基に1968年創設。今回は有識者でつくる審議会が公募で推薦された13人の候補者から選考した。受賞は山本氏を含めて233人となる。