特定外来生物「ナガエツルノゲイトウ」福島県いわき市で確認 繁殖力強く、農業に影響懸念

AI要約

福島県はナガエツルノゲイトウが水田や周辺の水路で確認され、農作物への影響が懸念されている。

同種は収穫量の減少だけでなく、作業性低下や水路の障害も引き起こす可能性がある。

県は防除対策の徹底を呼びかけており、発生が疑われる場合は適切な機関に連絡するよう推奨している。

特定外来生物「ナガエツルノゲイトウ」福島県いわき市で確認 繁殖力強く、農業に影響懸念

 福島県は8日、特定外来生物に指定されている雑草「ナガエツルノゲイトウ」が福島県いわき市内の水田や周辺の水路で確認されたと発表した。同種は繁殖力が非常に強く水田や畑で繁茂すると農作物との競合により収穫量の減少につながる恐れがあり、県が防除対策の徹底などを呼びかけている。

 県によると、6月にいわき市で同種と疑われる雑草の発生が確認され、県が国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構に分析を依頼。今月6日に同種であることが判明した。同種は農作物の収穫量の減少だけでなく、農業用機械の作業性の低下を招くほか、河川や池で水面をマット状に覆うため水路をふさぎ取水・排水の障害になることもあるという。

 県は機械の洗浄や除草剤の使用など防除対策の徹底を求めている他、同種の発生が疑われる場合は県病害虫防除所や最寄りの農林事務所に連絡するよう呼びかけている。

 問い合わせは県病害虫防除所へ。