国内初の”雑草”特殊報を発表 農作物に被害与えるナガエツルノゲイトウを県内初確認<福島県いわき市>

AI要約

福島県内で初めて確認された「ナガエツルノゲイトウ」という特定外来生物の雑草についての特殊報が8月8日に発表された。

水田や畑で収穫量の減少を引き起こし、水を通じて拡散する可能性がある「ナガエツルノゲイトウ」が、福島県内で初めて確認された。

除草や拡散防止のための対策が検討されており、農機具の洗浄などが呼びかけられている。

国内初の”雑草”特殊報を発表 農作物に被害与えるナガエツルノゲイトウを県内初確認<福島県いわき市>

福島県は「特定外来生物」に指定されている雑草の「ナガエツルノゲイトウ」が県内で初めて確認されたとして、8月8日、植物防疫法に基づき、防除の徹底を呼びかける”特殊報”を発表した。

6月にいわき市で「ナガエツルノゲイトウ」と疑われる雑草が見つかり、専門機関による調査を進めていたところ、同種であると確認できたという。

「ナガエツルノゲイトウ」は繁殖力が非常に強く、水田や畑では収穫量の減少などをもたらし、水を通じて拡散する。

河川や池で定着すると水面をマット状に覆うため、水路をふさいで、取水・排水の障害になることがあるという。

1989年に国内で初めて兵庫県で確認され、関東地方以西から南西諸島にかけて発生が確認されているが、福島県内では初めて。

県によると、2023年4月に施行された改正植物防疫法から対象となった「雑草の特殊報」発表は、これが国内で初めてだという。

いわき市で発見された「ナガエツルノゲイトウ」を県が調査したところ、地域的な広がりは現時点で確認されていないが、除草などの対応を検討するとともに、農機具の洗浄など拡散防止のための対策を呼びかけている。