深谷シネマで「子ども大学ふかや」講義 フィルム映写機に目を見張る姿も

AI要約

子どもたちに知的好奇心を刺激する取り組み「子ども大学ふかや」の一環で講義や体験が提供された。

小学生が映画と深谷の関係を学び、深谷シネマとなる七ツ梅酒造跡を見学した。

映写機のデジタル版とフィルム版の違いを学ぶなど、映画に関する体験が行われた。

 知的好奇心を刺激する講義や体験を子どもたちに提供する取り組み「子ども大学ふかや」の一環で8月6日、深谷シネマと七ツ梅酒造跡で講義が行われた。(熊谷経済新聞)

 5日間にわたり地元深谷について知ってもらい、知り得たことを発表してもらう。2日目のミニシアター「深谷シネマ」では市内の小学4~6年生15人が「深谷が〈21世紀・映画のまち〉なのはなぜですか?」をテーマに、同シアターを運営する市民シアター・エフから深谷と映画、ミニシアターとまちの歴史を学び、深谷シネマのある七ツ梅酒造跡の各施設を見学した。

 受講生は当日、客席で映画予告編を観賞し、大手シネコンとミニシアターの違いや深谷ロケの作品を学んだ後、敷地内の東蔵や母屋などを探検する「七ツ梅ミニツアー」を経験した。薄暗い蔵の中に入って天井の梁を見上げたり、古書店で行われていた本物の撮影をのぞいたり、手作りのブランコに乗ってみたりと興味津々の様子だった。スマホやカメラで熱心に記録する受講生もいた。初めて深谷シネマに訪れたという児童は、酒造跡のレンガ煙突を眺め、「すごい。時代劇みたい」とつぶやいていた。

 後半は、1グループずつ映写室に入って映写機を見学。デジタル版とフィルム版の映写の違いを聞き、いくつもある映写機のボタンに目を見張った。

 「子どもたちに聞いてみると、予想以上に映画を見ていることが分かった。今は映画館に行かなくても映像配信サービスがあふれているが、この場所で観る価値のある映画を上映したい。この講座を通じて地元深谷のミニシアターを知ってもらい、ミニシアターだからできることを伝えられた」と市民シアター・エフ監事の小林真さん。「継続して深谷子どもミニシアターも開講する予定」と話す。