売春場所提供の疑い 静岡のソープ違法営業で4人再逮捕 高額で性的接待か

AI要約

静岡市葵区で違法営業していたソープランド「KINDAN静岡店」に関する逮捕劇。

高級ソープと称される同店は、高額な料金設定で売春を行っていた可能性があり、県内初のソープランド摘発例。

売上げは9億円にも達し、既得権を持つ会社役員も摘発を受けて廃業届を出した。

 静岡市葵区の禁止地域でソープランド「KINDAN静岡店」を違法営業していたとされる事件で、静岡中央署と静岡県警生活保安課、組織犯罪対策課は7日、売春場所を提供したとして売春防止法違反の疑いで店経営者や店長の男ら4人を再逮捕し、新たに従業員の男を逮捕した。関係者によると同店は「高級ソープ」と称して高額な料金を設定し、性的サービスを含めた総額を事前に受け取って、売春をさせていた可能性があるとみられる。同法でのソープランドの摘発は県内初という。

 再逮捕したのはいずれも風営法違反で逮捕した経営陣の会社役員の男(75)=大阪市平野区加美北3丁目=、会社役員の男(39)=同市阿倍野区晴明通=、会社役員の女(86)=京都市左京区古川町通二条下る北門前町=と、店長だった会社員の男(40)=静岡市駿河区中島=の4容疑者。再逮捕容疑は共謀し、2022年12月ごろ~24年6月ごろ、静岡市葵区のソープランド店内で業として売春場所を提供した疑い。

 県警はソープランドの運営に関与した疑いが強まったとして、従業員だった会社員の男(42)=藤枝市築地=を新たに逮捕した。会社員の男(42)は共謀し、23年12月ごろ~24年6月ごろ、同店内で業として売春場所を提供した疑いが持たれている。

 関係者によると、同店では4万~7万円の高額な「禁断コース」と、3万~5万円の「中級コース」の料金システムを用意し、看板でも表示していた。県警は高額設定された料金に性的サービス代が含まれていたとみて捜査を進めている。

 既得権で市内唯一のソープランドとして営業を続けた「ヘルス東京」から「KINDAN静岡店」に名称が変わった22年9月以降に約9億円を売り上げた。既得権を個人名義で持っていた会社役員の女(86)は摘発を受けて廃業届を出したという。