登山で長崎北陽台女子がV! 大会過去最高得点たたき出す 北部九州総体2024

AI要約

長崎北陽台女子の登山チームが2年ぶりの優勝を果たし、過去最高得点を記録。昨夏の悔しみを糧にして力強い競技を展開した。

主将の朝倉は懸命な練習と準備を重ね、体力と知識を兼ね備えたチームは過酷な条件の中で競技を戦い抜いた。

男子チームも立て直しを図り、上位に食い込む実績を持って終え、後輩選手に継承を託した。

登山で長崎北陽台女子がV! 大会過去最高得点たたき出す 北部九州総体2024

 悔し涙を、うれし涙に変えた。登山で2年ぶりの優勝を飾った女子の長崎北陽台。昨夏、4位に終わった悔しさを力に変え、女子の大会過去最高得点となる99・9点をたたき出した。川﨑監督は「文句なし。彼女らの練習量と熱意が実った」と声を弾ませた。

 昨夏は正反対の光景だった。連覇を目指して自信を持って臨んだが、メダルに届かず、先輩たちの涙は止まらなかった。当時2年生でメンバー入りしていた主将の朝倉も泣いた。「もうこんな経験はしたくない。反省を生かして必死に練習した」。授業が終わると、すぐにザックを背負って日が暮れるまで歩いた。6月の県高総体後はほぼ毎週末、会場の英彦山を訪れてコースを確認。医療、気象など知識の準備も怠りなく、万全の状態で本番を迎えた。

 競技は4日間。気温が38度を超える日もあり、体調不良者が続出する過酷な条件だったが、朝倉は「今までやってきたことに自信があった」。足並みをそろえて登り、体力と歩行は満点を記録。知識も気象での減点だけに抑えた。努力を積み重ねてきた選手たちは、最後まで気力と体力を保ち続けた。朝倉は「きつい練習に嫌な顔をせずについてきてくれた仲間に感謝したい」。表彰式の記念撮影。4人の最高の笑顔が並んだ。

 男子も昨年の7位から5位に順位を上げた。初日の読図でミスが出たが、主将の中村ら3年生を中心に立て直し、1位とわずか0・3点差まで迫った。中村は「やれることはやった。後輩にはこの経験を生かして優勝してほしい」と思いを託した。