「登山のきっかけは職場の罰ゲーム」登録者30万人の登山YouTuber・かほの原点「収録中の居眠り」が人生の転機に

AI要約

かほさんはADとして働いていた頃に、居眠りをしてしまい罰ゲームとして初めて登山を経験することになった。

初めての登山は雪山の根石岳で、体力的にはしんどかったものの、体を動かすこと自体は気持ちが良かった。

この経験がきっかけとなり、かほさんは登山を趣味とし、現在はYouTuberとして活動している。

「登山のきっかけは職場の罰ゲーム」登録者30万人の登山YouTuber・かほの原点「収録中の居眠り」が人生の転機に

チャンネル登録者数30万人を超える登山YouTuberのかほさん。登山を始めたのはテレビ番組のアシスタントディレクター(AD)として働き始めてからだったそうです。会社員からYouTuberになるまでの軌跡について伺いました。(全2回中の1回)

■仕事中の居眠りでなぜか登山を始めることに…

── 大学卒業後にテレビ制作会社に就職し、ADとして働かれていたそうですね。経緯を教えてください。

かほさん:小さい頃からテレビが好きで、番組制作に携わる仕事をするのが夢だったんです。テレビ制作会社では希望していたバラエティ番組を制作することになり、ADやディレクターとし2年半ほど働きました。忙しい世界だということは覚悟していましたが、想像以上にやることが多くて、体が追いつかないほど目まぐるしい日々。スタジオ収録の前日は、準備をして寝ずに臨むこともよくありました。

── 登山を始めたのはAD時代ということですが、そのような忙しい日々の中でなぜ登山をすることになったのでしょうか?

かほさん:ADになって10か月くらい経った頃、年末で番組収録が立て込んでいたときに、収録中うっかり寝てしまったんです。私が待機していたのは装置の中の薄暗い空間で、収録中に合図があったら装置が作動するボタンを押す係でした。薄暗いのと疲れでぐっすり寝てしまい、当然合図をしても装置が動かず…。それで「ADが寝ている!」と収録中に大騒ぎになったんです。

かなり怒られることを覚悟していたのですが、おもしろかったからという理由でそのときはほとんど怒られることはありませんでした。ただ番組の罰ゲームとして、山に登って初日の出を撮影してくることになったんです。雪山の大変なロケで行ってくれる演者もなかなか見つからなかったので、ちょうどいいと罰ゲームという名目で行かされたのだと思います。

── かほさんにとって、それが初登山だったのですか?

かほさん:そうなんです。ガイドさんといっしょに、大晦日に雪の積もった八ヶ岳の根石岳に登りました。頂上近くに山小屋があるので、そこに泊まって翌朝に初日の出を撮影することが目的。登山はふつうの道とは違い、舗装されていないところも多いので、それだけでも歩きづらいのですが、このときは雪も積もっていたのでさらに不安定で…。体力的にしんどかったのですが、学生のときにずっとソフトテニスしていたこともあり、体を動かすこと自体は気持ちがいいと思えました。