眞田、自分との戦い ウエイト女子76キロ超級V 全国高校総体(インターハイ)

AI要約

長崎県諫早市で開催の全国高校総体ウエイトリフティング女子76キロ超級で眞田明花李選手が圧勝し、記録更新を目指す意欲を示す。

眞田選手は自己ベストには届かなかったものの、失敗に終わった挑戦でも諦めず、自己向上を図る姿勢を見せた。

眞田選手は村上英士朗選手を尊敬し、村上選手のような強い心と体を目指しており、日・韓・中ジュニア交流競技会に向けて意気込んでいる。

眞田、自分との戦い ウエイト女子76キロ超級V 全国高校総体(インターハイ)

  ●2位と14キロ差「記録更新が目標」

 頭一つ抜けた強さで高校女王となった。長崎県諫早市で開催の全国高校総体ウエイトリフティング女子76キロ超級で眞田明花李選手(滑川3年)がトータル170キロ(スナッチ77キロ、ジャーク93キロ)を挙げ、2位に14キロ差をつけて頂点に立った。春の全国高校選抜に続く圧勝で「記録を更新することが一番の目標。自分との戦いを頑張って、もっと上を目指したい」と高みを見据えた。

  ●村上先輩を尊敬 脚力の強さ生かす

 「優勝はうれしいことだけど、悔しさが残る」。一番高い表彰台に上っても表情は晴れなかった。自己ベストにはスナッチで2キロ、ジャークで12キロ届かず、「全然だめだめでした。出来はゼロに近かったくらい」とうなだれた。

 調子は良くなかった。6月に自己新を出し、その後は慢性的な筋疲労で左膝を痛めて力を発揮しきれなかった。それでも、4日に別階級のライバルが挑んだ重量を超えたいとジャーク101キロに挑戦。失敗に終わったが、やり切ろうとする姿勢は忘れなかった。

 パリ五輪男子102キロ超級代表の村上英士朗選手(いちご、富山市出身)は小中高の先輩にあたる。村上選手と同様に「脚力の強さ」を生かして力をつけ、村上先輩が3年時のインターハイを制した時と同じ長崎できっちり優勝した。

 村上選手とはパリに行く前に学校で会い「覇気も気持ちも全然違ってすごい」と尊敬の念があふれる。「上の存在すぎて頑張ってほしいとかはおこがましい」と顔の前で手のひらを振りながら、「でも頑張ってほしい」とはにかんだ。

 今月下旬には「日・韓・中ジュニア交流競技会」に参加し、初めて日の丸をつける。佐藤公治監督は「自分にないものを吸収してほしい。村上先輩を見習って心も体も強い選手になって」と期待を寄せた。