北部九州総体・弓道 大久保(島原)が5位 地元インハイで長崎県勢躍動

AI要約

長崎、大分、福岡、佐賀の4県を主会場とする全国高校総合体育大会(インターハイ=北部九州総体)が開催され、各地で様々な競技が行われた。

長崎県勢の活躍として、バドミントン男子シングルスで草ノ瀬悠生が4強入りし、他にも弓道や空手、重量挙げで好成績を収めた選手がいた。

弓道では、地元の大久保知紗が女子個人で5位入賞し、団体戦にも期待が高まっている。

北部九州総体・弓道 大久保(島原)が5位 地元インハイで長崎県勢躍動

 長崎、大分、福岡、佐賀の4県を主会場とする全国高校総合体育大会(インターハイ=北部九州総体)は3日、各地で9競技が行われ、長崎県勢はバドミントン男子シングルスで草ノ瀬悠生(瓊浦)が4強入りした。

 弓道は長崎県島原市の島原復興アリーナで個人戦が始まり、女子の大久保知紗(島原)が5位入賞を果たした。重量挙げ女子55キロ級の岩永夢叶(諫早農)もトータル151キロで5位入賞。空手女子団体に初出場した九州文化学園は3回戦に進んだ。

 4日は大村市で始まる卓球をはじめ、各地でバスケットボール、剣道など11競技を実施する。

◎余韻に浸らずに団体戦へ

 島原市で始まった弓道で地元勢が躍動した。競技第1日の3日は男女の個人戦が行われ、女子の大久保(島原)が自身全国初入賞となる5位に入った。宮本監督は「落ち着いて引けていた。地元でちゃんと入賞者が出て良かった」と教え子の成長に目を細めた。

 「2年生の頃に比べて本番に強くなった」という大久保は予選、準決勝ともに4射3中で突破。18人の射詰めで競った決勝も4本連続で的中させて、まずは入賞を確定させた。5本目は惜しくも的を外れたが、遠近競射の末に5位が確定。地元の大舞台で結果を出した3年生は「2年前の先輩が4位だった。うれしさもあるけど悔しさもある。団体では4位以上を狙う」と余韻に浸らずに団体戦へ向けて気持ちを切り替えていた。

 県勢はこのほか、男子の辻(佐世保実)と女子の大西(長崎南)が決勝進出。男子の金井田(鹿町工)、小川(海星)も準決勝まで進んだ。地元の声援を追い風に、一人一人が力を出し切った。

 きょう4日からは団体戦が始まる。県勢は地元枠も含めて男子の海星と長崎北陽台、女子は島原と島原商の4校が出場。特に女子の2校にとっては真の地元での戦いとなる。大久保の個人入賞で勢いづいた島原の主将の小谷は「貴重な体験。地元の声援を糧に、勝ちたいという強い気持ちを選手6人だけでなく全員で持って優勝を目指す」と意気込んでいた。