抱っこひもなど4機能付き「マムハグ」

AI要約

"mom hug・バッグ(マムハグ)"は抱っこひもとバッグの機能を兼ね備えた商品で、主婦や元保育士ら3人が開発した。クラウドファンディングでは好評を得ている。

商品の開発過程や背景、機能について詳細が記載されており、女性らしいデザインにもこだわっている。

"マムハグ"は育児中のママにとって便利で、豊橋市内の乳児院にも寄付されており、好評を得ている。

抱っこひもなど4機能付き「マムハグ」

 抱っこひもとバッグの機能を兼ね備えた「mom hug・バッグ(マムハグ)」が好評だ。「育児がもっと楽しくなれば」と、愛知県豊橋市内の主婦や元保育士ら3人で開発。7月20日にクラウドファンディングサイト「マクアケ」で先行販売すると、4日現在で120人から80万円以上が集まった。【北川壱暉】

 開発したのは、主婦で東三河の情報をインスタグラムで発信するジャンミカさん(32)、元保育士で豊川市の布製品製造「マックスファンシー」の杉浦真由さん(27)ら3人だ。

 豊橋は都会と田舎の中間「トカイナカ」で車が欠かせない。ジャンミカさんは「車からの乗り降りが多く、そのたびに抱っこひもを装着したり、荷物を持ちながら乳幼児を抱えたりするのは大変だった」と話す。この悩みを解決しようと昨春、マックスファンシーに持ちかけ開発が始まった。

 「お金がかかっても、妥協は絶対にしたくなかった」とジャンミカさん。完成まで1年半かかった。インスタグラムの約3万人のフォロワーに「ストーリー」で経過を知らせてアンケートを取るなど、主婦の声も積極的に採り入れ、7回試作品を作った。完成間近でフォロワーから「バッグの取っ手部分がむき出しで使いづらい」と声があり、作り直した。

 完成した「マムハグ」は、斜めがけバッグやトートバッグに加え、抱っこひもなど四つの機能付き。抱っこひもとして使う際は、肩ベルトをバッグ後ろのポケットから取り出して、カチッと接続する。ベルトを緩めてから、バッグとママの間に子どもを抱っこする。対象は4歳まで想定しており、耐荷重は20㌔。

 女性らしいかわいいデザインにもこだわった。これまでの抱っこひもバッグは機能性に優れているが、女性のファッションに合わないデザインが多いと気づいた。そこで、バッグの色は日常使いできるベージュとグレーの2種類。無地のデザインにした。

 マクアケ=QRコード=で。通常価格は9990円(税込み)、支援額に応じた特別価格で販売している。ジャンミカさんは「自分たちの『あったらいいな』を詰め込んだ。セカンド抱っこひもで使うのもお勧め」とPRした。杉浦さんは「軽くて丈夫で多くの荷物が入る。育児中のママにとっては心身ともに楽。ぜひ手に取ってみて」と呼び掛けている。

 豊橋市高師町の「豊橋ひかり乳児院」にサンプル品6個をプレゼントした。菅沼幸枝副院長は「体の負担が減りそう。助かる」と感謝した。

【北川壱暉】

 同市高師町の「豊橋ひかり乳児院」にサンプル品6個をプレゼントした。菅沼幸枝副院長は「体の負担が減りそう。助かる」と感謝した。