北海道職員、観光業の副業「解禁」 後志振興局 ニセコの人手不足対策

AI要約

道職員が観光業の副業を始めることが解禁された。ニセコエリアの人手不足に対応するため、倶知安観光協会とニセコリゾート観光協会の要請に応じて、振興局が副業を後押しする取り組みを開始した。

振興局の職員は週8時間以下、月30時間以下で観光業の副業を行い、通常業務に支障が出ないよう注意する。今月から5人の職員がニセコ町のアウトドア会社で活動する予定だ。

北海道職員、観光業の副業「解禁」 後志振興局 ニセコの人手不足対策

 【倶知安】後志総合振興局は、道職員が観光業の副業に携わることを事実上、解禁した。世界的リゾートとなったニセコエリアの人手不足が深刻化する中、地元観光協会の求める職員の人材供給に応じる。今月から試行し、冬の繁忙期での本格展開を目指す。道職員の副業はまだ少なく、振興局が観光業の副業を後押しするのは初めてだ。

 倶知安観光協会(後志管内倶知安町)と、ニセコリゾート観光協会(同ニセコ町)が、人材不足解消へ協力を要請。倶知安町内の合同庁舎に約300人が勤務する同振興局は「管内産業への貢献と、地域特性の理解につながる」として、副業可能な「公共性の高い活動」に観光業を加えた。

 想定するのは、観光バスの交通整理や、宿泊施設での客室清掃など。通常業務に支障が生じないよう副業時間は週8時間以下、月30時間以下に抑える。今月から職員5人がニセコ町のアウトドア会社で熱気球フライトの準備や案内業務に就く。