八王子の肌着専門店店主が「哲学」イベント 誕生日祝いで企画

AI要約

八王子の肌着専門店「イツミヤ」(八王子市八幡町)店主の中野智行さんが8月15日、自身の生誕イベント「あんこを食べながら哲学をキモく語る会」を同店で開催する。(八王子経済新聞)

中野さんは現在、地元商店会「八幡上町商店街くらま会」の会長を務めるほか、2018(平成30)年には、ユーチューブで架空の街「八王子国」の情報番組をコンセプトに地元の飲食店で食事をする動画「八王子グルメ」シリーズの公開を始めるなど、「ご当地ユーチューバー」としても知られる。

8月15日の中野さんの誕生日に合わせて企画した同イベントは、2018年から地元の有志が主体となり続いている。今年は和菓子評論家で「日本あんこ協会」(豊島区)会長の「にしいあんこ」さんと中野さん、来場者が3時間にわたって、哲学について語り合うことにした。

八王子の肌着専門店店主が「哲学」イベント 誕生日祝いで企画

 八王子の肌着専門店「イツミヤ」(八王子市八幡町)店主の中野智行さんが8月15日、自身の生誕イベント「あんこを食べながら哲学をキモく語る会」を同店で開催する。(八王子経済新聞)

 中野さんは現在、地元商店会「八幡上町商店街くらま会」の会長を務めるほか、2018(平成30)年には、ユーチューブで架空の街「八王子国」の情報番組をコンセプトに地元の飲食店で食事をする動画「八王子グルメ」シリーズの公開を始めるなど、「ご当地ユーチューバー」としても知られる。

 8月15日の中野さんの誕生日に合わせて企画した同イベントは、2018年から地元の有志が主体となり続いている。今年は和菓子評論家で「日本あんこ協会」(豊島区)会長の「にしいあんこ」さんと中野さん、来場者が3時間にわたって、哲学について語り合うことにした。当日は、にしいさんが薦める、あんこを味わう企画も行う。7月下旬に20人を定員に参加の応募を受け付け始めたところ、フェイスブックなどSNSで「哲学は分からないが参加したい」といった声が多く上がり、1週間とたたずに定員の倍以上の応募を集め満席となった。

 「57歳にもなって生誕祭をやってもらうのは心苦しい」と中野さん。「にしいさんが店に遊びに来た時に哲学の話でひとしきり盛り上がり、あっという間に5、6時間たってしまった。こういう話をする場が必要だと思ったが、なかなかない。哲学への思いを抱えている人もいるだろうから普段できない哲学の話をする場所を作ることにした」と企画経緯を説明する。「哲学だからターゲットも狭いと思い、そんなに人も来ないだろうと高をくくっていたら満席になってしまった」とも。

 当日は初心者でも話題についていけるよう哲学の概要を紹介した後、参加者からもらった質問やテーマに合わせて、議論していくという。「甘いものを食べながらだったらけんかになることもないはず。答えがあるわけではないが人それぞれとしてしまったら話が深まらない。思考をすることを止めないという意味で、『思考のスポーツ』をしたい。役立たずと言われることもある哲学を、みんなで考えてみたい」と中野さん。