一般開放期間中の旧野津高跡地に2509人来場、利用者層の約半数が小学生以下 臼杵市はアンケートやニーズ分析し活用方法決定へ

AI要約

市は6月に一般開放した旧野津高跡地の利用者数やニーズを分析し、今後の施設活用方法や運営形態を検討中。

開放された施設では幅広い世代が楽しめるアクティビティが用意され、来場者からは施設の利用料や設備の充実を求める声があった。

市は今後も利用者のニーズに応じた運営を進める方針で、夏休み期間に再開放してニーズの確認を行うと述べた。

一般開放期間中の旧野津高跡地に2509人来場、利用者層の約半数が小学生以下 臼杵市はアンケートやニーズ分析し活用方法決定へ

 6月に期間限定で一般開放した大分県臼杵市野津町野津市の旧野津高跡地の施設について、市は市内外から計2509人が来場したと明らかにした。利用者のニーズやアンケートを分析し、今後の活用方法や運営形態を決定する方針。

 開放したのは「普通教室棟」で、市が管理運営することを軸に「子どもから大人まで幅広い世代が集まり楽しめる施設」として活用することを検討中。方向性の確認や運営上の課題を洗い出すため、6月の土、日、月曜日の計11日間、無料開放した。

 訪れた人々は施設内に用意された積み木や卓球台、将棋で遊んだり、AR(拡張現実)アートの写真を撮ったりと思い思いの時間を楽しんだ。

 家族で訪れた市内福良の若林香織さん(40)は「子どもたちが雨の日でも遊べる場所が近くにあると助かる」と感想。施設に望むこととして「利用料も施設を選択する上で重要な要素。活用しやすい料金設定だとうれしい」と述べた。

 市によると、来場者は居住地別に臼杵地域が39%、野津地域が30%、大分市が19%、その他が12%だった。利用者層は約半数が小学生以下で、保護者、地元高齢者などと続いた。曜日別では日曜日が一番多く平均400人。一方、月曜日は同40人と少なかった。

 来場者アンケートには「高学年が遊ぶには少し物足りない。道具や内容を充実させてほしい」「Wi―Fi(ワイファイ)環境や空調の整備を」などの要望があったという。

 夏休み期間の利用を求める声も多くあり、今月27日から土日限定で再開放している。市秘書・総合政策課は「利用者のニーズや曜日ごとの傾向が分かった。まずは需要のある土日の活用方法を固めるなど段階的に実施していきたい」と話した。