結核のない世界へ…8月から複十字シール運動スタート 関係者が福田知事に協力呼びかけ

AI要約

全国的な募金運動「複十字シール」運動が始まる前に、県内の推進団体が福田富一知事を表敬訪問。

「複十字シール運動」は結核や呼吸器疾患をなくし、健康な社会を目指す活動。

結核低まん延国である日本も新型コロナの影響により結核患者増加の危機。

結核を予防するための全国的な募金運動「複十字シール」運動が8月から始まるのを前に、県内の推進団体の関係者が30日、福田富一知事を表敬訪問しました。

結核をはじめとした呼吸器の疾患をなくし、健康で明るい社会をつくるための募金活動「複十字シール運動」。結核予防会県支部の渡邉慶支部長と栃木県結核予防婦人連絡協議会の寺山厚子会長らが福田知事に協力を求めました。

◇福田富一知事「栃木の特徴は外国人出生者の割合が全国の11.9%に比べて倍近い21.4%とり患率が高いこと。引き続き運動を通して、啓発活動や健康作りのための意識の高揚につながるよう、よろしくお願い申し上げます」

結核予防会県支部などによりますと、2023年の暫定値で国内で結核にかかった人の割合は、人口10万人に対して8・1人と3年連続で10人を下回り、日本は「結核低まん延国」を維持しています。

背景としては対策が浸透してきたこともありますが、新型コロナの影響による受診控えや健康診断を受けない人が多かったことなどが考えられ、今後、結核患者が増えることも危惧されるといいます。

◇栃木県結核予防婦人連絡協議会・寺山厚子会長「シニアの方の割合が高いものですから、2週間以上せきや微熱が続いた場合は病院に行って結核検査もしていただきたいと、強く願っております」

また、複十字シール運動の募金の収益金は「結核のない世界」を作るため予防の普及啓発や開発途上国への支援に使われます。9月23日には宇都宮市のオリオン通りで街頭キャンペーンを行う予定です。