著名学者や医師ズラリ、90歳超えの「希少なクラス会」が有終の美 各界で活躍

AI要約

1959年に卒業した京都大学医学部の同窓生によるクラス会「燦々(さんさん)会」が、65周年を迎える今回が最後の集いとなった。

メンバーのほとんどが90歳を超える中、放射線科学や医学の分野で活躍した有名な同窓生が集まり、歴史あるクラス会を盛り上げた。

参加者は学生時代の思い出を語り合いながら、絆の大切さを感じつつ、最後の集いに臨んだ。

著名学者や医師ズラリ、90歳超えの「希少なクラス会」が有終の美 各界で活躍

 京都大医学部を1959年に卒業した人たちのクラス会「燦々(さんさん)会」が、京都市上京区のホテルで最後の集いを開いた。65周年を迎える同会は学生時代から結束が強く、卒業後も毎年集う「京大でも希少なクラス会」だった。メンバーのほとんどが90歳を超え、有終の美を飾ることにした。

 同会には、放射線科学に貢献した人に贈られるレントゲン記念賞やシーボルト賞を受賞した阿部光幸・京大名誉教授(91)=左京区=ら、研究者や医師として活躍した多士済々の顔ぶれが並ぶ。

 5月の集いには、全国各地から家族を含め約30人が参加。京大の湊長博総長(73)も駆けつけ、「ここまで息の長い会は聞いたことがなく、驚きです」とあいさつした。参加者はアルバムを見て、学生時代の思い出を懐かしそうに振り返った。

 幹事を務める冨士森良輔さん(93)=北区=は「最後になるのは残念だ。同じ志の仲間が強い絆を持つことで、それぞれの道で頑張れたと思う。いつの時代も、絆は大事だと実感している」と感慨深げだった。