遊漁船の事故が2件相次ぐ 骨折が3人など16人けが 両船ともイカ釣りを終えて帰港中 島根県、鳥取県

AI要約

島根、鳥取両県で28日、遊漁船の事故が2件相次いだ。けが人は、骨折した3人を含む計16人に上った。

2件の事故は、境港市と松江市でそれぞれ発生。境港市では、遊漁船が防波堤に衝突し、骨折を含む大けが者が出た。一方、松江市では別の遊漁船が岩場に乗り上げ、軽いけがを負った人が病院に搬送された。

両船ともイカ釣りを終えて帰港中だったが、事故発生時は晴天で風速も穏やかだった。

遊漁船の事故が2件相次ぐ 骨折が3人など16人けが 両船ともイカ釣りを終えて帰港中 島根県、鳥取県

 島根、鳥取両県で28日、遊漁船の事故が2件相次いだ。けが人は、骨折した3人を含む計16人に上った。

 28日午前6時ごろ、境港市の東沖合にある境港第2防波堤に、遊漁船「第二愛丸」(4・9トン)が衝突したと118番があった。

 境海上保安部によると、乗船していた21~60歳の釣り客男性10人と船長(56)の11人全員が病院に搬送された。男性(60)が頭部骨折と右目の打撲を負い、男性(50)が鎖骨を折る大けが。男性(50)は肋骨を剥離(はくり)骨折したほか、男性(40)が頭を縫うけがをした。21~56歳の男性7人は打撲や捻挫など軽いけがだった。

 第二愛丸は同日午前1時ごろに同市竹内団地の岸壁を出港。帰港中に全長約4キロの防波堤の外海側中央部付近に衝突したという。自力で竹内団地に帰港した。船は船首左舷側に穴が開いたが、浸水はしなかったという。油漏れはなかった。

 同日午前1時ごろには、松江市美保関町美保関の地蔵崎付近の岩場に、遊漁船「春静丸」(6・77トン)が乗り上げた。

 乗船していた釣り客7人と船長(79)のうち、51~81歳の男性客5人が軽いけがを負い、4人が病院に搬送された。

 春静丸は27日午後6時ごろに美保関漁港を出港。美保関灯台北側の日本海で釣りをして帰港中に暗礁に乗り上げたという。自力で帰港した。船の前部に亀裂が入ったという。

 いずれも、事故当時は晴天で、風速は1~2メートル、視界良好だった。

 境海保によると、両船ともイカ釣りを終えて帰港中だったという。