佐々木七段が羽生九段破る 将棋日本シリーズJT杯静岡大会 9月に藤井七冠と対局 

AI要約

将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会 静岡大会が開催され、佐々木七段が羽生九段を破る

佐々木七段は初出場で131手で勝利し、羽生九段は工夫すべき手順だったと振り返る

佐々木七段は次回の対局に意気込む

佐々木七段が羽生九段破る 将棋日本シリーズJT杯静岡大会 9月に藤井七冠と対局 

 プロ棋士の公開対局などを行う「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦/テーブルマークこども大会」静岡大会(日本将棋連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)が27日、静岡市駿河区のツインメッセ静岡で開かれた。公式戦では全国11都市を巡るトーナメントの1回戦第4局を行い、初出場で先手の佐々木大地七段(29)が131手で35年連続出場の羽生善治九段(53)を破った。

 会場の停電などの影響で予定から約1時間遅れで対局を開始した。「きょうは角換わりでやろうと思っていた」と佐々木七段。その通り、最序盤で角を交換し互いに角換わり腰かけ銀の形を取りながら序盤を進めた。佐々木七段は玉の守りを固めながら羽生九段の仕掛けに反撃、果敢な攻め手を続け主導権を握った。

 羽生九段は佐々木七段の攻めを受けながら、切れ味鋭い反撃手を放つなど粘ったが及ばなかった。対局後は「右翼で意外な進み方をした。手順を工夫すべきだった」と敗因を分析した。

 佐々木七段は、9月21日に札幌市で開かれる2回戦第4局で前回大会優勝者の藤井聡太七冠(22)と当たる。「注目度の高い対局が続くが、自分の力を出し切る」と意気込んだ。