秋田市の行方不明男性が死亡 湯沢市・土砂崩れ現場の不明者は捜索できず
AI要約
秋田県内で記録的な雨量による被害が相次いでいる。市内で1人の男性の遺体が発見された他、土砂崩れで行方不明者も出ている。
各地での雨量は著しく高く、河川の氾濫や土砂崩れが発生。捜索が困難な状況が続いている。
警察や消防は雨の影響や現場の状況を調査し、安全確認後に捜索活動を行う予定。
秋田県内は断続的に雨が降り、各地で記録的な雨量を記録している。河川の氾濫や土砂崩れが相次ぎ、1人の行方が分からなくなっている。秋田市では26日、川の中から高齢の男性が亡くなった状態で見つかった。
降り始めから26日午後5時までの雨量は、由利本荘市東由利が275ミリ、北秋田市阿仁合で271ミリ、湯沢市湯の岱で254ミリなどとなっている。
秋田市では、25日に自転車で出かけた市内の男性（86）の行方が分からなくなり、その後、豊岩地区の雄物川の水門近くで男性の自転車とヘルメットが見つかった。
26日朝、警察と消防が川の中を捜索したところ、午前9時ごろに自転車から約40メートル離れた場所で男性が亡くなった状態で見つかった。
秋田河川国道事務所によると、25日は雨の影響で川の水が増えていた。警察などが雨との関連など、当時の状況を詳しく調べている。
一方、25日に土砂崩れが発生した湯沢市上院内の高速道路の工事現場では、60代の男性が巻き込まれたとみられている。
周辺では土砂崩れ発生後も断続的に雨が降ったことから二次災害の恐れがあり、まだ本格的な捜索ができていない。
湯沢市総合防災室の藤井達也防災監は「斜面から水が吹き出している場所が数カ所ある。土砂の中の捜索は極めて困難」と話す。
警察と消防は今後の雨や現場の状況の確認を続け、安全が確認され次第、捜索を始める方針。
