アメリカ軍兵士の性犯罪 福岡でも書類送検1件を非公表「関係者のプライバシーなど精査」県側も把握せず
福岡県警でもアメリカ軍兵士が性犯罪に関与し、書類送検された事実が公表されていなかったことが判明しました。
県警は関係者のプライバシーを考慮し、公表するべきかを検討していたとコメントしています。
政府は情報の伝達体制を見直しているなか、アメリカ軍兵士の性犯罪に対する対応が注目されています。
沖縄でアメリカ軍兵士による性犯罪が公表されていなかった問題をめぐり、福岡県警でもアメリカ軍兵士が性犯罪に関与し書類送検されたものの、公表されていなかったことが26日、分かりました。
県警によりますと2019年以降、福岡県内で起きた性犯罪に関してアメリカ軍兵士1人を書類送検していたということです。
容疑の詳しい内容や兵士の所属基地・年齢などは明らかになっていません。
県警は「任意捜査の事件は関係者のプライバシーなどを精査し、公表するべきかを事案ごとに勘案していて、当時公表しないという判断をした」とコメントしています。
また、福岡県も書類送検について把握していなかったということです。
アメリカ軍兵士の性犯罪をめぐっては、沖縄県で今年6月、沖縄県警が発表せずに県への報告もしていなかったことが発覚しました。
政府は、警察が発表していない事件について可能な範囲で県に情報を伝達するように通報体制を見直しています。