通販サイトで「欠品理由に返金」されるはずが…約970万円を送金 40代男性が特殊詐欺被害(鳥取)

AI要約
40代男性が通販サイトの返金手続き名目で約970万円を詐欺される被害にあった。男性が写真集を注文し7000円を支払った後、返金手続きとして偽の指示を信じて969万円を振り込む。金融機関の職員の説得により、約399万円の送金は阻止されたが被害総額は970万円に。
通販サイトで「欠品理由に返金」されるはずが…約970万円を送金 40代男性が特殊詐欺被害(鳥取)

鳥取県八頭郡に住む40代の男性が、通販サイトの返金手続き名目で相手の口座にお金を振り込むなどして、約970万円をだまし取られる被害にあったことが分かりました。

詐欺の被害にあったのは、八頭郡に住む40代の男性です。

男性は、 7月13日に通販サイトで写真集を注文し、その代金7000円を電子マネーで支払ったところ、通販サイトの運営会社から、「商品が欠品しているので返金する」というメールが届き、返金手続きのためメールに添付されていたURLから運営会社の社員を名乗る人物のLINEアカウントを登録したということです。

しかしその後、相手から「決済アプリで返金するために、システム認証用に5万円の送金が必要」などと言われ応じたほか、決済アプリでは返金できないという理由で現金で振り込むと言われ、改めてシステム認証への費用として指定する口座に現金を振り込むよう要求され、男性はそれに従って17日から18日にかけて7回にわたり、合計約969万円を振り込んだということです。

男性がさらに同様の名目で約399万円を振り込むように言われ、自宅近くの金融機関で手続をしようとしたところ、金融機関の職員から「詐欺ではないか」と声をかけられ、職員が運営会社社員を名乗る人物とやり取りしたことで詐欺だと分かったとしています。約399万円の送金は阻止できたものの、男性の被害金額はあわせて約970万円に上っています。

警察は、通販サイトの返金名目という詐欺の事例は珍しく、新たな手口だとして警戒を呼びかけています。