視覚障害を考える サービス知ること重要 快適な生活のために権利行使も/岡山・津山市

AI要約

県視覚障害者協会津山・美作支部の研修会が開催され、眼科医の守本典子氏がロービジョンケアと福祉制度について講演した。

福祉サービスや制度の説明が行われ、視覚障害者が自ら権利を行使する重要性が訴えられた。

会長の奥西敦子氏が自治体の対応について言及し、学びの必要性を訴えた。

視覚障害を考える サービス知ること重要 快適な生活のために権利行使も/岡山・津山市

 県視覚障害者協会津山・美作支部の本年度研修会「ロービジョンケアと福祉制度をお勉強しましょ!~視覚障害を考える講座~」が21日、岡山県津山市大谷の市障害者福祉センター神南備園で開かれた。会員やボランティアら約40人が参加した。

 県視覚障害を考える会長、日本ロービジョン学会理事で岡山大学病院眼科医の守本典子氏が講師を務めた。「本来ロービジョンケアは眼科医の仕事」と言い、視覚に障害がある人への福祉や補助具の支援、心のケア、交流会の開催などの重要性を訴えた。

 障害者手帳や障害者年金、各種リハビリ、音声読書などの福祉サービスについて説明があり、「視覚障害がある人たちは、サービスを知る権利が損なわれている。行政も積極的に知らしていない。制度やサービスをしっかり知って、快適に生活するための権利を行使してほしい」と述べた。

 開会に先立ち、奥西敦子会長(80)=大田=は「私たちは助けが必要。視覚障害者への対応は自治体によってまちまち。津山は遅れている。皆さんとしっかり学びたい」とあいさつした。