災害ボラが復旧作業、力を合わせ 大雨で浸水被害の高齢者宅【宇部】

AI要約

11日の大雨で床上浸水の被害に遭った宇部市中村3丁目のアパートで23日、ボランティアによる復旧作業が行われた。

被害に遭ったのはアパート1階の2世帯で、高齢男性の一人暮らし。ボランティアらが水に漬かった家具や畳を搬出し、支援を行った。

ボランティア制度の知名度向上と、地域との協力強化が重要であることが示唆された。

災害ボラが復旧作業、力を合わせ 大雨で浸水被害の高齢者宅【宇部】

 11日の大雨で床上浸水の被害に遭った宇部市中村3丁目のアパートで23日、ボランティアによる復旧作業が行われた。市社会福祉協議会(有田信二郎会長)に登録する災害ボランティアら10人が、水に漬かった家具や畳を搬出した。

 

 被害に遭ったのはアパート1階の2世帯で、ともに高齢男性の一人暮らし。そのうちの1人が市に相談し、17日に最初のボランティアが派遣され、この日は2回目となった。個人7人と2企業の3人が市社協の呼び掛けに応じた。

 

 作業が行われたのは森本出男さん(81)宅。ボランティアは床上約10㌢まで漬かった部屋から家具、布団などを運び出し、畳を剝がした。森本さんは「災害ボランティアという言葉はニュースで知っていたが、市内にもあることは知らなかった。たくさんの人に協力してもらい本当に助かった」と感謝していた。

 

 ボランティアと共に復旧作業をした市社協の島田俊雄さんは「被災した人が災害ボランティア制度を知らないケースはまだまだある。今回は被災者の1人が市に相談したことで支援につながった。必要な人に迅速な支援ができるように、行政や地域とより協力していかなければと感じた」と話した。