双葉署津島駐在所(浪江町)、31日に業務再開 福島県警

AI要約

福島県警は双葉署津島駐在所の業務を再開することを発表した。避難指示が解除された地域の治安体制を強化するため、警察官1人が常駐し、警戒活動や戸別訪問を行う。

東京電力福島第1原発事故に伴い閉鎖していた双葉署大熊駐在所も再開する予定で、今後も復旧作業が進められる。しかし、一部の駐在所は再開のめどが立っていない状況もある。

県警は地域の安全を見守るため、原発事故や自然災害の影響で使用できなくなった駐在所の復旧に取り組んでおり、住民の安全を確保するために努めている。

双葉署津島駐在所(浪江町)、31日に業務再開 福島県警

 福島県警は東京電力福島第1原発事故に伴い休止している双葉署津島駐在所(浪江町)の業務を31日に再開する。昨年3月に町内津島地区の特定復興再生拠点区域(復興拠点)の避難指示が解除され、帰還や移住が少しずつ進む中、地域の治安体制を強化する。18日、同署浪江分庁舎が発表した。

 警察官1人が住み込みで勤務する。復興拠点内を中心に警戒活動や戸別訪問を行う。不在家屋を狙った窃盗などの犯罪抑止、交通事故防止にも取り組む。

 同駐在所は復興拠点の避難指示解除後、警察官が一時的な業務や休憩をする際の立ち寄り所として利用していた。再開に向けて県警は内装や水回りなどの改修を実施。使用できる環境を整えた。警察官の常駐により、住民のさらなる安全安心につなげる。

 県警は原発事故に伴い閉鎖している双葉署大熊駐在所(大熊町)を、早ければ2025(令和7)年度にも再開させる。今年度中に改修工事に着手する。現在は町内大川原地区の集会所を臨時駐在所としている。

 県警は原発事故で使えなくなった駐在所を順次、復旧させている。帰還困難区域内にある双葉署の大堀駐在所、東日本大震災の津波で流失した請戸駐在所(ともに浪江町)は、再開のめどが立っていない。