リニア工事をめぐる水位低下などの問題 JR東海「詳しい原因調査考えておらず」と岐阜県に説明

AI要約

リニア中央新幹線のトンネル工事区間で水位低下問題が発生し、JR東海が原因調査を行わない方針を示していたことが分かりました。

岐阜県瑞浪市大湫町では、複数の井戸やため池で水位が低下しており、対策として工事が一時中断されています。

JR東海は詳細な記録が残っておらず、当初の説明内容に関しては把握していないとしています。

リニア工事をめぐる水位低下などの問題 JR東海「詳しい原因調査考えておらず」と岐阜県に説明

リニア中央新幹線のトンネル工事区間の岐阜県瑞浪市で、井戸などの水位が低下した問題で、JR東海が当初、県に対し「詳しい原因調査は考えていない」などと説明していたことが分かりました。

 トンネル工事区間の瑞浪市大湫町では、複数の井戸やため池で水位の低下が確認されています。

 岐阜県によりますと、今年5月、問題が発覚する前に行われたJR東海と県などの面談で、「多大な費用と時間を要するため詳しい原因調査は考えていない」と説明があったということです。

 他にも「工事を止めたからと言って水位低下が収まるわけではない」という趣旨の発言もあったということで、JR東海は取材に対し「詳細な記録が残っていないので、発言に関しては把握していない」と説明しました。

 JR東海は現在、工事を中断し、トンネル内に湧き出た水の勢いを止める対策として薬液の注入などを行っています。