北海道・福島町の小学校校長、南極へ 観測隊に同行、研究補助 来年1月オンライン授業「児童に夢を」

AI要約

福島小校長の長浦紀華さん(55)が第66次南極地域観測隊に参加。観測隊員の研究補助と児童へのオンライン授業も担当。

来年2月まで南極の昭和基地に滞在する夏隊の隊員に選ばれた長浦さんは、隊員90人と同行者約20人で構成される第66次観測隊に参加。

長浦さんは学生時代から好奇心旺盛で、南極に行くことを生涯の目標として掲げており、10年前から同行者としてのチャンスを待ち続けていた。

北海道・福島町の小学校校長、南極へ 観測隊に同行、研究補助 来年1月オンライン授業「児童に夢を」

 【福島】福島小校長の長浦紀華さん(55)が第66次南極地域観測隊に同行者として参加する。観測隊員の研究を補助しつつ、来年1月には福島小の児童らを対象にオンライン授業も行う予定。「貴重な機会をもらった。子どもたちに夢を与えたい」と意気込んでいる。

 第66次観測隊は隊員90人と同行者約20人で構成する。長浦さんは、来年2月まで南極の昭和基地に滞在する夏隊の隊員に選ばれた。11月に日本を出発、オーストラリアで南極観測船「しらせ」に乗船し、昭和基地に向かう。

 長浦さんは函館市出身。道教大函館校を卒業後、1991年から渡島管内の中学校で社会科の教員として勤めた後、道教委職員として道内各地で勤務し、2021年から函館市内の2小学校で校長を歴任。今春、福島小に赴任した。

 学生時代から好奇心が旺盛だった。「教科書に出てくる場所に行ってみたい。教科書に載っているものを直接見に行きたい」と、生涯の目標に3大洋と6大陸を全て見ることを掲げる。これまでに3大洋と3大陸を制した。

 残る3大陸のうち、最も困難なのが南極行き。10年ほど前、観測隊の同行者として南極に行けると知った。函館市のえさん小で校長を務めていた昨年11月、選考のため授業計画などの書類を提出。面接試験などを経て、年明けに候補者に内定した。「校長で派遣された前例はなく、年齢も決して若いとはいえない。でも、本気でかなえたい夢がある。勇気を出して良かった」と満面の笑みを浮かべる。