盆踊り復活 女子部奮闘 福島県の東山温泉観光協 インスタなどで発信 若者目線で集客図る

AI要約

福島県会津若松市の東山盆踊りが5年ぶりに復活する際、東山温泉観光協会の女子部が新たな取り組みで準備に汗を流す。

露店やキッチンカー、インスタグラム、動画投稿アプリを活用した取り組みが盛り上がりを見せ、幅広い世代で機運を高めようとする。

3人のメンバーは盆踊り運営の中心として多忙を極めるが、伝統芸能を守る意味や地域活性化の思いを胸に取り組んでいる。

盆踊り復活 女子部奮闘 福島県の東山温泉観光協 インスタなどで発信 若者目線で集客図る

 8月1日に5年ぶりに復活する福島県会津若松市の東山盆踊りに向け、東山温泉観光協会の温泉街活性化推進委員会女子部が奮闘している。酒蔵と連携した露店やキッチンカー、インスタグラムでの情報発信など新たな取り組みに力を注ぐ。動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」などを活用した東山芸妓(げいぎ)による踊りの振り付け紹介も計画。幅広い世代で機運を高めようと、準備に汗を流す。

 女子部は東山芸妓「花の家」の真衣さん、老舗和菓子店「松本家」の一条あずささん、コンパニオン事務所「モカ・ディオール」代表代理の山口五月香さんの3人が所属。新型コロナウイルス禍に温泉街を盛り上げようと立ち上がったメンバーだ。盆踊りは4年間の空白期間があり、事実上の再出発。真衣さんらは「この機会に、新たに作り上げたい」と張り切る。

 露店の目玉の一つは酒ブース。会津若松酒造協同組合と猪苗代町の猪苗代地ビール館の協力を得て市内12蔵元の地酒や地ビールを提供する。キッチンカーはフルーツサンドなど若者目線で集客を図る。子ども盆踊りや抽選会、浴衣コンテストなどの企画も用意する。準備には、メンバーのネットワークを生かした。

 インスタグラムでは女子部やそれぞれのアカウントで情報を発信。盆踊りの振り付けを知らない若い世代が増える中、真衣さんの踊りを参考にしてもらえるよう動画による紹介も検討している。

 盆踊り運営の中心を担う3人は、日々の仕事の傍らの活動で多忙を極める。盆踊りと地域への思いが原動力だ。真衣さんは「芸妓が唄う『会津磐梯山』や踊りなど、伝統芸能を守る意味でも盆踊りは欠かせない」と語る。一条さんと山口さんは「手探りの部分もあるが、ぜひ成功させて、街を活気づけたい」と意気込んでいる。