「おおいた夏の事故ゼロ運動」始まる  「横断歩道ではしっかり右手上げて」ペンギンと実演

AI要約

「おおいた夏の事故ゼロ運動」が始まり、今年の大分県内の交通事故死者が前年を上回っていることから、県警が取り締まりや交通マナー啓発に力を入れることを決定した。

開始式では、県警や県の職員が出席し、交通死亡事故を減らすための取り組みが紹介された。マゼランペンギン4羽が「交通安全アニマル大使」に任命され、児童と共に横断歩道の実演が行われた。

運動の重点は自転車のヘルメット着用の推進や高齢者・子どもの事故防止などであり、幹線道路の横断歩道での取り締まりも強化されている。

「おおいた夏の事故ゼロ運動」始まる  「横断歩道ではしっかり右手上げて」ペンギンと実演

 「おおいた夏の事故ゼロ運動」が12日、始まった。今年の大分県内の交通事故死者は11日時点で14人。前年同期を2人上回っている。県警は18日までの期間中、横断歩道での取り締まりや、交通マナーアップの呼びかけに力を入れる。

 大分市神崎の大分マリーンパレス水族館「うみたまご」で開始式があり、県警や県の職員ら約60人が出席した。県警の後藤和樹交通部長が「運動をきっかけに街頭活動や取り締まりを強化して、交通死亡事故を一件でも減らしたい」とあいさつした。

 同水族館のマゼランペンギン4羽を「交通安全アニマル大使」に任命。警察の指導の下、神崎小の児童10人と一緒に、敷地内の横断歩道で渡り方を実演した。

 運動の重点は▽自転車のヘルメット着用の推進▽高齢者と子どもの事故防止―など。

 神崎小2年の青柳京佳さん(7)は「事故に遭わないよう、横断歩道ではしっかりと右手を上げて渡りたい」と話した。

 県警によると、昨年、横断歩道を利用中の人が巻き込まれた事故は108件あり5人が亡くなった。

 県警は同日、交通量が多い幹線道路などにある県内24カ所の横断歩道で、一斉取り締まりを実施。交通指導課によると、全15署の署員計68人が取り締まりをし、横断歩行者妨害や通行禁止違反などで計11人を摘発した。