「さるぼぼ」たち、バス停に 地元の手芸好き、随時新作飾る 三重・松阪

AI要約

三重県松阪市阪内町にある細野バス停の待合室には、手芸サークル「やまゆりソーイング」のメンバーによる手作りの縫いぐるみが飾られ、地元の人々や通行人を楽しませている。

手芸サークルは物作りが好きな人たちが集まっており、代表を決めずに意見を出し合いながら作品を制作している。

20年ほど前からは七夕のささ飾りを展示してきたが、最近は風鈴や縫いぐるみなど、見て楽しめる展示物に切り替えている。

「さるぼぼ」たち、バス停に 地元の手芸好き、随時新作飾る 三重・松阪

 三重県松阪市阪内町の県道松阪青山線沿いにある細野バス停の待合室に、飛騨地方の民芸品「さるぼぼ」や、庚申(こうしん)さんのお守りの「くくり猿」などの縫いぐるみがつるされており、道行く人の目を楽しませている。作ったのは、地元の手芸サークル「やまゆりソーイング」のメンバー7人で、楽しみながら制作に励んでいる。

 同会は、前身の「細野婦人会」や「やまゆり会」を経て、物作りが好きな人たちが集まって、週に1回、パッチワークなどの手芸を楽しんでいる。代表などは決めず、それぞれが意見を出し合い、相談しながら物作りを行っている。

 細野バス停は20年ほど前から七夕の時季には、地域の子供たちと七夕のささ飾りを展示していたが「何か違うことをしよう」と一昨年に終了。代わりに「見た人が楽しんでもらえる物を」と意見を出し合い、昨年8月には、手作りの風鈴を、昨秋にはハロウィーンにちなんで手作りのカボチャの縫いぐるみなどを展示した。

 その後、新たな展示品を考える中、「何かおめでたい、縁起のいい物を」と相談し、厄よけの意味を持つ「さるぼぼ」や「くくり猿」、魔よけにもなるという「とうがらし」の縫いぐるみなどを制作。随時新しい物に替えながら、100点近くをバス停の屋根に設けた棒からつるして飾り、道行く人の目を楽しませている。

 メンバーの髙杉恵子さん(69)は「こうやって集まれること、情報交換ができることが楽しいです」と話している。