縄文時代の土器片、70点展示 茨城・常陸太田

AI要約

茨城県常陸太田市上利員町で出土した縄文時代の土器片約70点が展示されている。

地元在住の木村芳之さんが採取した土器片が中心であり、熊野神社や久保の遺跡、十五塚などから収集されたものだという。

展示には縄文のビーナスのレプリカや他の縄文土器も含まれており、地元の歴史を知る機会として来場を呼びかけている。

縄文時代の土器片、70点展示 茨城・常陸太田

茨城県常陸太田市上利員町で出土した土器片約70点が、同市下宮河内町の金砂公民館で展示されている。下宮河内地区在住の木村芳之さん(77)が採取した縄文時代の土器片が中心。9月30日まで。

木村さんなどによると、同地区には熊野神社や久保の遺跡のほか「十五塚」と呼ばれる場所などで、畑の表面に土器片が見つかる場所があるという。十五塚は、終戦後に15個ほどあった塚が壊されて畑になったと伝えられ、縄文時代から中・近世までの土器片が表面採取できるという。

展示ではほかに、長野県茅野市棚畑遺跡で出土した土偶「縄文のビーナス」(国宝)のレプリカや、茨城県常陸大宮市宇留野地区で出土した縄文土器なども展示。木村さんは「地元にもこうした歴史があることを知ってほしい」と来場を呼びかけている。