冷製ヴィーガンラーメン通販へ 海賊(岡山市)、サイト刷新費CFで募る

AI要約

居酒屋「九州料理海賊」が冷製ヴィーガンラーメンの冷凍セットを開発し、販売展開を図っている。

冷凍セットは5食入りで、卵不使用の麺と豆乳や野菜ペーストで作られたスープが特徴。

コロナ禍で宴会需要が減少し、CFで資金調達を行いながら、通販サイトを活用して販売を拡大する方針。

冷製ヴィーガンラーメン通販へ 海賊(岡山市)、サイト刷新費CFで募る

 もつ鍋が看板メニューの居酒屋「九州料理海賊」(岡山市北区今)を営む海賊(同所)は、動物由来の食材を使わない「冷製ヴィーガンラーメン」の冷凍セットを開発した。店頭販売に加え、自前の通販サイトを刷新して拡販する計画で、関連費用などをクラウドファンディング(CF)で募っている。

 冷凍セットは5食で、卵不使用の麺と、豆乳や昆布だし、野菜のペーストが原料のスープに、ドレッシングが付く。スープはペースト(トマト、スイートコーンなど5種類)によって味が異なる。

 冷製ヴィーガンラーメンは、もつ鍋の需要が落ちる夏場の名物を作ろうと昨年4月にメニュー化。店内では野菜ソムリエの資格を持つ高杉誠一社長(58)が目利きした旬の野菜を盛り付けて提供する。冷凍セットは急速冷凍庫を導入して商品化し、今年5月に店頭販売を始めた。

 同店は新型コロナウイルスの5類移行後も宴会需要がコロナ禍前の2019年の8割と苦戦。8月には実質無利子・無担保融資の返済も始まるため、CFを通じて広く発信するとともに、ネットショップを刷新して冷凍セットを通販でも扱い、業績向上につなげる。高杉社長は「スープはコクがあり、麺は喉ごしが良い。おいしさを広く知ってもらいたい」と話している。

 CFは山陽新聞社や中国銀行などが運営する「晴れ!フレ!岡山」を活用。目標額の100万円は既に達成したが、引き続き支援を呼びかけ19日まで募る。返礼品として冷凍セットや同店で使える食事券を用意している。