町中心部に人集う新施設 和太鼓奏者の高野さん 8月10日オープン予定(福島県川俣町)

AI要約

福島県川俣町中心部にカフェや音楽スタジオなどを備えた複合施設「Kawamata―BASE(カワマタベース)」が誕生する。町内山木屋出身で和太鼓奏者の高野樹さん(25)は8月10日のオープンに向け、急ピッチで準備を進めている。

商店街沿いにある3階建てビルの1、2階部分を借り受けた。町地域おこし協力隊の都築魁さん(30)=町内出身=らと、今春から改修を進めている。1階はカフェで、川俣シャモを使ったメンチカツバーガーや地元特産品などを提供する。

高野さんは小学6年生の時、東京電力福島第1原発事故により山木屋から町内の別の地区への避難を余儀なくされた。山木屋太鼓などの活動を続ける中で地域住民らから多くの支援を受け、川俣への恩返しを誓ったという。

町中心部に人集う新施設 和太鼓奏者の高野さん 8月10日オープン予定(福島県川俣町)

 福島県川俣町中心部にカフェや音楽スタジオなどを備えた複合施設「Kawamata―BASE(カワマタベース)」が誕生する。町内山木屋出身で和太鼓奏者の高野樹さん(25)は8月10日のオープンに向け、急ピッチで準備を進めている。人口減少が進む古里を思い「人々が集う場をつくり、活性化につなげたい」と前を見据えている。

 商店街沿いにある3階建てビルの1、2階部分を借り受けた。町地域おこし協力隊の都築魁さん(30)=町内出身=らと、今春から改修を進めている。1階はカフェで、川俣シャモを使ったメンチカツバーガーや地元特産品などを提供する。20席ほどを設け、町内外の人たちが交流できる場にしていく考えだ。2階は和太鼓やドラムなどを演奏できる音楽スタジオの他、コワーキングスペースを整備する。

 高野さんは小学6年生の時、東京電力福島第1原発事故により山木屋から町内の別の地区への避難を余儀なくされた。山木屋太鼓などの活動を続ける中で地域住民らから多くの支援を受け、川俣への恩返しを誓ったという。

 福島大卒業後、町職員を経て、交流人口拡大を後押ししようと施設整備を決めた。少子高齢化や原発事故の影響などで町の人口は減り続け、商店街は空き店舗が目立つ。高野さんは「川俣の魅力を発信し、人を呼び込む拠点にしていく」と抱負を語った。