大輪のハス 夜明けの光浴びて花開く 岡山・後楽園「観蓮節」1700人堪能

AI要約

岡山市の後楽園で開催された観蓮節は、ハスの美しい開花を楽しむ恒例行事で、約1700人が訪れました。

大賀ハスや一天四海などの美しいハスが咲き誇り、訪れた人々は花をじっくりと眺めました。

観蓮節は植物学者大賀一郎博士によって始められ、朝のハスの美しさに訪れた人々は感動しました。

大輪のハス 夜明けの光浴びて花開く 岡山・後楽園「観蓮節」1700人堪能

 岡山市の後楽園で7日、ハスの開花を観賞する恒例行事「観蓮節(かんれんせつ)」が開かれた。午前4時の開園から約1700人が訪れ、夜明けの光を浴びてゆっくりと開く清らかな花を堪能した。

 井田(せいでん)で「大賀ハス」のピンクの花(直径約25センチ)、花葉(かよう)の池で「一天四海(いってんしかい)」の白い大輪(同約30センチ)が次々に咲いた。琴や尺八の調べが響く中、来園者は花をじっくり眺めたり、夏の風情を写真に収めたりした。園によると、ハスは今月中旬まで楽しめるという。

 夫婦で訪れた倉敷市、公務員の女性(56)は「太陽の光に照らされた花が神秘的。朝の空気もすがすがしく、穏やかな気持ちになった」と話していた。

 観蓮節は、岡山市出身の植物学者大賀一郎博士(1883~1965年)が弥生時代の地層で種子を発見し、開花に成功した大賀ハスを園が譲り受け、56年から開催している。