[山口県]金魚ちょうちん作り最盛期 来月13日、柳井市恒例の夏祭り

AI要約

柳井の夏の風物詩「柳井金魚ちょうちん祭り」で市街を彩る金魚ちょうちんの制作が最盛期を迎えている。

金魚ちょうちんは防水加工をした後、27日夕に点灯式が行われ、夜の柳井の街を彩る。

柳井広域シルバー人材センター金魚班のメンバーが500個の金魚ちょうちんを手作業で丁寧に制作している。

金魚ちょうちんは竹ひごで骨組みを作り、和紙を貼り、塗料やろう、接着剤を使用して仕上げられる。

後継者育成に力を入れる必要性を感じる柳井広域シルバー人材センター金魚班で、道原知子さんらが熱心に活動している。

柳井の小さな町に訪れた外国人観光客にも金魚ちょうちんを楽しんでもらいたいという期待がある。

[山口県]金魚ちょうちん作り最盛期 来月13日、柳井市恒例の夏祭り

 8月13日に開催される柳井の夏の風物詩「柳井金魚ちょうちん祭り」で市街を彩る金魚ちょうちんの制作が最盛期を迎えた。市から注文を受けた500個を柳井広域シルバー人材センター金魚班の11人が全て手作業で丁寧に仕上げている。

 同市柳井の工房では金魚班長の道原知子さん(75)らが4月から週4日、1日6時間態勢で制作を続けてきた。仕上げ前のわずかを除いては納品済みで週明けには作業を終える。

 道原さんによると、全長約60センチの金魚ちょうちんの制作は、竹ひごで骨組みを作って和紙を貼り、塗料が流れないよう、ろうを塗ってから着色。最後に耐水性の接着剤で尻尾や腹びれを付ける。

 力作業の骨組み担当はベテラン男性(81)しかおらず、同センター職員の田平喜美恵さん(60)は「郷土民芸品を絶やさないためにも後継者育成に力を入れないと」と危機感を募らせる。

 道原さんは「小さい町の柳井には観光名所は少ないが、円高を背景に訪れた外国人観光客にも立ち寄ってもらいたい」と期待する。

 金魚ちょうちんは防水加工をした後、23日に白壁の町並みや柳井川河畔などに設置される。27日夕には点灯式があり、約2500個が9月1日まで夜の柳井の街を彩る。