奥州藤原氏しのぶ「中尊寺ハス」も 喜光寺のハス、赤白鮮やか

AI要約

奈良市菅原町の喜光寺と奥州藤原氏ゆかりの中尊寺でハスの花が咲いている。

喜光寺では30年ほど前からハスを育て、現在250鉢のハスがピンクや白の花を咲かせている。

中尊寺から株分けされた「中尊寺ハス」も800年の時を超えて開花し、ハスの花を祈りの心で楽しむ。

奥州藤原氏しのぶ「中尊寺ハス」も 喜光寺のハス、赤白鮮やか

 行基菩薩の創建と伝わる奈良市菅原町の喜光寺で、ハスの花が咲いている。奥州藤原氏ゆかりの「中尊寺ハス」も開花した。

 同寺では30年ほど前からハスを育てており、現在、約250鉢のハスが順にピンクや白の花を咲かせている。ハスは午前中に花が開き、午後には閉じてしまう。同寺によると、今年は5月末に最初の花が咲き、見ごろは7月中旬ごろになりそうという。

 岩手県平泉町の中尊寺から株分けされた「中尊寺ハス」も6月27日に最初の花が開花した。中尊寺ハスは、12世紀初頭に中尊寺を拠点に栄えた奥州藤原氏四代泰衡(やすひら)の首桶(おけ)から発見されたハスの種子を1998年に発芽させたもので、約800年の時を超えてよみがえった。

 ハスの花が咲く同寺と西大寺、唐招提寺、薬師寺を巡る「奈良・西ノ京ロータスロード」(奈良市観光協会主催)も8月12日まで開催している。

 小林澤應副住職は「ハスの花を見て、自分だけでなく、ほかの人の幸福や安心を祈る心になってほしい」と話している。