台湾・台北市の中学生と交流 三重・多気中で おからドーナツ作りなど楽しむ

AI要約

三重県多気郡多気町の国際交流事業で、台湾の台北市立金華国民中学校の生徒約40人が町内を訪れ、片野の町立勢和中学校と相可の町立多気中学校の生徒との交流を楽しんでいる。

台湾の中学生たちは、ホームステイをするグループ約20人と吹奏楽部のグループ約40人に分かれて来町し、3日夕方に合同演奏会を行う予定。

勢和中や多気中の生徒たちとの交流では、おからドーナツ作りや英語、音楽の授業を楽しんでおり、台湾の中学生たちも日本との文化交流を楽しんでいる。

台湾・台北市の中学生と交流 三重・多気中で おからドーナツ作りなど楽しむ

 三重県多気郡多気町の国際交流事業で、台湾の台北市立金華国民中学校の生徒約40人が、1日から3日までの日程で町内を訪れ、片野の町立勢和中学校と相可の町立多気中学校の生徒との交流を楽しんでいる。

 この交流は2018(平成30)年を最後に新型コロナの影響で中止になっていたが、昨年は町内の中学生が台湾を訪れるなど、国境を越えての活動が再開していた。今回、台湾の中学生たちは、ホームステイをするグループ約20人と吹奏楽部のグループ約40人に分かれて来町。吹奏楽部の生徒たちはホテルに滞在しながら練習を重ね、3日夕方から、勢和中と多気中との合同演奏会に臨む。

 台湾一行は、2日午前8時すぎに勢和中を訪れ、生徒たちとの交流を楽しんだ。この日はまず生徒たちは互いに勢和地域や金華国民中学校の紹介を行った。

 その後、勢和中1年生が椅子取りゲームなどのレクリエーション、2年生がおからドーナツの調理実習、3年生が地元の丹生大師周辺の案内をそれぞれ担当し、台湾の同世代の中学生と交流し、午後からは英語や音楽の授業を一緒に受けた。

 おからドーナツ作りでは、6人ほどの班に分かれて実施。英語や日本語を交えて会話しながら生地をスプーンで丸めて油で揚げ、おいしそうに味わっていた。

 勢和中2年・北森匡君は前日にレシピを復習したといい「とても楽しかった。一緒に作りながら(人気アニメの)『ONE PIECE』やゲームの話をした」と笑顔で話した。

 金華中2年・余明潔(ユー・ミンヨウ)君は「台湾のドーナツと形が違った。好きなアニメやスポーツの話で盛り上がった」、同・朱永紘(ジュー・イォンホン)君は「おいしいドーナツができた」とそれぞれ話した。

 一行は3日午前は多気中を訪れ、着物の着付け体験や交流授業を体験。午後は伊勢観光を経て、夕方から、勢和中・多気中との3校合同による演奏会や送別会が催される予定。