小学校を飛び出し環境未来館へ 「SDGs意味ある?」 子どもたちの鋭い質問に大人たちは…

AI要約

学校教育では探究学習が注目されており、鹿児島大学教育学部附属小学校の子どもたちは環境未来館を訪れ、SDGsについて疑問を持ちながら取り組んでいる。

児童は自ら興味のある課題を設定し、チョーク作りやSDGsに取り組んでいる。その過程で失敗から学び、試行錯誤を重ねている。

子どもたちは大人に対し、SDGsの意義について率直な疑問を投げかける姿があり、成人も子どもたちの意見を尊重し、考えることの重要性を理解している。

小学校を飛び出し環境未来館へ 「SDGs意味ある?」 子どもたちの鋭い質問に大人たちは…

 いま、学校教育では子どもが自ら課題を見つけ、それを解決するための思考力などを育む「探究学習」が注目されています。探究学習に力を入れている小学校の子どもたちが3日、学校を飛び出し環境未来館を訪れました。「SDGsに意味があるのか?」世の中の取り組みに疑問を持つ子どもたちから鋭い質問が出ました。

 鹿児島大学教育学部附属小学校では児童が興味や関心がある課題を設定し、主体的に探究していく「マイプロジェクト」という取り組みを行っています。3日は1時間目から5時間目まで午前中のすべての時間を使い、とことん探究に取り組む日です。

(鹿児島大学教育学部附属小学校 橋元忠史校長)

「自分の興味をもった疑問というのを突き詰めていく。そういうことが未確定な時代を生きていくことにつながると思っている」

 探究課題は、科学や音楽、スポーツなど、10個のプロジェクトに分かれています。こちらのSDGsプロジェクトの児童は、何をしているかというと...

 卵の殻を集めてチョークを作ろうとしています。

(児童)

「身近なもので作れたらもっと環境にいいんじゃないか」

 失敗から、なぜうまくいかなかったのかを分析し、試行錯誤を続けているそうです。

 一方、SDGsプロジェクトの別のチームは、かごしま環境未来館にやってきました。これまでの学習成果をまとめ、大人たちに発表します。

(児童)

「世界が積極的にSDGsに取り組んでいるとも私はあまり考えられなくて、SDGsに本当に意味があるのか」

 子どもたちが感じている率直な疑問を伝えました。

(かごしま環境未来館 岩切敏彦さん)

「みんなが言ってるからやるとか、みんなが言ってるから大切だという風に思うのではなく、その発想が大切」

 子どもたちのまっすぐな意見に考えさせられることがあったようです。

(かごしま環境未来館 塩川哲郎さん)

「子どもたちの声を大人が、働いている人たちが聞いて意識を変えていくということもすごく大事だと思う」

(児童)

「SDGsが学校だけじゃなくて市にも広まって、いつかは日本全体、全員の義務教育のようになってほしい」

 じっくりと探究課題と向き合い、学校を飛び出し学んだ経験はめまぐるしく変わる時代を生き抜く糧になりそうです。