パリ・パラリンピック柔道女子代表内定の半谷静香(福島県いわき市出身) 会見し「優勝したい」と抱負

AI要約

柔道女子48キロ級のパリ・パラリンピック代表内定者、半谷静香が会見。けがからの復帰とメダル獲得への意欲を示す。

2022年に右ひざを負傷し、初の手術を経験。リハビリを乗り越え、代表入りを果たした経緯。

全盲と弱視でクラス分けされた今大会に向けて、挑戦の気持ちを持ち、優勝への覚悟を語る。

パリ・パラリンピック柔道女子代表内定の半谷静香(福島県いわき市出身) 会見し「優勝したい」と抱負

 パリ・パラリンピックの柔道女子48キロ級(全盲)で日本代表に内定した半谷静香(トヨタループス、福島県いわき市出身)は2日、東京都内で会見した。4大会連続の出場となるパリ・パラでメダル獲得を目指す。「ひざのけがで一時は柔道ができない状態だったが、間に合って本当に良かった。本番では自分の力を出し切って優勝したい」と抱負を語った。

 ロンドンで7位、リオデジャネイロと東京で5位と、メダルに届かなかった。2022(令和4)年5月に右ひざを負傷し、競技人生で初めて手術した。懸命のリハビリを経て昨年9月に試合に復帰。10月のアジアパラ、12月のグランプリ東京大会でともに準優勝した。選考レースで世界ランキングの順位を上げ、代表の座を射止めた。

 けがは大きな挫折でもあったが、成長の機会となった。リハビリの中で作業療法士から助言を受け、効率の良い体の動かし方や姿勢を見直した。「良い姿勢になったことで相手をしっかり感じられるようになり、攻めたいだけの独りよがりの柔道から脱することができた」と前向きに捉える。

 これまでのパラは障害の程度にかかわらず体重別で競ってきたが、パリ・パラでは新たに全盲と弱視でクラス分けされた。ほぼ同じ条件の相手と戦うことになる。「けがからの復帰後は常に挑戦者の気持ちで試合に挑んできた。後悔なく力を出し切れば優勝できる」と覚悟を見せた。