女子日本代表・恩塚HC、「足を使って戦える」「3Pシュートを打てる」「5人で連続性を発揮し続けられる」が12名の選考方針と語る【バスケ】

AI要約

恩塚亨HCがパリ・オリンピックに向けた女子日本代表の戦略や選手への指導について公開。

代表強化の取り組みや選手のスキル向上に焦点を当て、パリ大会での成功への道筋を示す。

女子日本代表の目標や強化合宿、国際試合の日程、代表メンバーの紹介などが掲載。

女子日本代表・恩塚HC、「足を使って戦える」「3Pシュートを打てる」「5人で連続性を発揮し続けられる」が12名の選考方針と語る【バスケ】

6月30日、バスケットボール女子日本代表の恩塚亨HCが、強化合宿中の味の素ナショナルスポーツセンターにおいて練習を公開し、パリ・オリンピックでの戦い方を記者の前で話した。

東京2020大会で銀メダルを獲得した女子日本代表だが、恩塚HCはその大会後にアシスタントコーチからヘッドコーチへと昇格し、パリ・オリンピックに向けての代表強化を任された。恩塚HCは、東京2020以後の代表強化を振り返りつつ、1年目、2年目、3年目と積み上げてきた課題と成果を説明。その上で、パリ大会に向かうに当たり「走り勝つシューター軍団」として、相手の妨害=さまざまなディフェンスやフィジカルの強みなどで日本の良さを打ち消そうとすることに対し、「日本の強みで超えていく」と、さらに日本の強みを昇華させ、相手のやってくるさまざまな策に対し、こうきたらこう動くといった膨大な「スクリプト(台本)」を作成してきたという。それを整理したうえで選手たちにそれを覚えさせ、考えて動くのではなく、体が自動的に反応するように練習を重ねてきた。ただし、それは簡単なことではない。グループ予選で敗退となった2022年のワールドカップ以来の代表入りとなった宮澤夕貴が「スクリプトを覚えるのは、フォーメーションを覚えるよりも難しい」と語るように、一つのプレーの選択から、その先に続くプレーの選択肢がさらに増えていくだけに、それを理解し、体現していくことのハードルはかなり高いと言えるだろう。

東京2020の決勝でアメリカと対戦し、そこでアメリカが見せた日本対策をいかに超えていくか──、といった命題に取り組んできた女子日本代表。アメリカを破り、金メダルを獲得するために「走り勝つシューター軍団」に求める要素として「足を使って戦える」「3Pシュートを打てる」「5人で連続性を発揮し続けられる」の3項目を挙げ、12名の代表メンバーの選考方針となったことを語った。

東京2020大会の銀メダルの「その先へ」挑む女子日本代表。高いハードルを超えた先にしか見られない最高の景色を目にすることを期待しよう。

合宿日程:第4 次強化合宿 2024 年6 月14 日(金)~21 日(金)

三井不動産カップ2024 (北海道大会)

バスケットボール女子日本代表国際強化試合

女子日本代表 vs 女子オーストラリア代表

日程:<GAME 1> 2024 年6 月20 日(木) TIPOFF 19:00(予定)

<GAME 2> 2024 年6 月21 日(金) TIPOFF 19:00(予定)

会場:北海道立総合体育センター 北海きたえーる

<オリンピックグループフェイズ試合予定/開催地:リール>

7月29日(月)21時~[日本時間30日(火)4時~]:日本対アメリカ

8月1日(木)11時~[日本時間1日(木)18時~]:日本対ドイツ

8月4日(日)11時~[日本時間4日(日)18時~]:日本対ベルギー

■第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)

 5人制バスケットボール女子日本代表チーム

【スタッフ】

チームリーダー 小栗 弘 (公益財団法人日本バスケットボール協会)

ヘッドコーチ 恩塚 亨(公益財団法人日本バスケットボール協会)

アシスタントコーチ 鈴木 良和(株式会社ERUTLUC)

アシスタントコーチ 今野 駿(三井住友銀行)

スポーツパフォーマンスコーチ 臼井 智洋(公益財団法人日本バスケットボール協会)

アスレティックトレーナー 荻野 まゆみ(公益財団法人日本バスケットボール協会)

アスレティックトレーナー 宮口 佳子(S-Life はりきゅう院)

マネージャー 成田 明香(デンソー アイリス)

マネージャー 小松 佳緒里(ENEOSサンフラワーズ)

テクニカルスタッフ 梅津 ひなの(公益財団法人日本バスケットボール協会)

【内定選手】※12名

吉田 亜沙美(PG / 165cm / 公益財団法人日本バスケットボール協会)

髙田 真希(C / 185cm / デンソー アイリス)

町田 瑠唯(PG / 162cm / 富士通レッドウェーブ)

宮澤 夕貴(PF / 183cm / 富士通レッドウェーブ)

本橋 菜子(PG / 164cm / 東京羽田ヴィッキーズ)

林 咲希(SF / 173cm / 富士通レッドウェーブ)

馬瓜 エブリン(PF / 180cm / デンソー アイリス)

宮崎 早織(PG / 167cm / ENEOSサンフラワーズ)

赤穂 ひまわり(PF / 184cm / デンソー アイリス)

馬瓜 ステファニー(PF / 182cm / CASADEMONT ZARAGOZA)

山本 麻衣(PG / 163cm / トヨタ自動車 アンテロープス)

東藤 なな子(SF / 175cm / トヨタ紡織サンシャインラビッツ)

※平均:173.6cm

※ポジション(P)=PG-ポイントガード、SG-シューティングガード、SF-スモールフォワード、PF-パワーフォワード、C-センター