大阪メトロ御堂筋線・梅田駅で列車が11mオーバーラン 乗客1万人に影響 運転士が誤って運転キー「切」で自動停止装置作動せず

AI要約

大阪メトロの梅田駅で列車が停車位置を通り過ぎ、遅れが発生した。

運転士が運転操作時に必要な鍵を誤って取りはずし、ブレーキが働かなくなった。

事故により約1万人の乗客に最大約15分の遅れが出た。

大阪メトロ御堂筋線・梅田駅で列車が11mオーバーラン 乗客1万人に影響 運転士が誤って運転キー「切」で自動停止装置作動せず

 大阪メトロによりますと、1日午前9時過ぎ、御堂筋線の梅田駅で列車が停止位置を11メートル越えて停車しました。列車は車掌が後方確認して後退させた後に乗客が乗り降りしたため、約15分遅れで出発。この列車を含む35本の列車に最大約15分の遅れが発生し、約1万人の乗客に影響が出ました。

 大阪メトロによりますと、なかもず行き列車が、梅田駅手前のトンネルで停止信号で停車した際に、50代の運転士が運転操作に必要な鍵(運転キー)を「切」にしました。

 このため、停車時に可動式ホームと扉の位置を合わせるために自動でブレーキをかける定位置停止装置(TASC)に送る情報が消えてブレーキが働かなくなり、運転士が遅れてブレーキ操作をしましたが、列車は停止位置を11メートル通過し、停止信号機からも5.5メートル行き過ぎて停車したということです。

 運転士は聞き取りに、運転キーを入れ直せば、停止装置が働くと勘違いしたということです。

 大阪メトロの担当者は「今回の事態を全乗務員に周知し、駅間などでの停車時には運転キーを操作しないよう徹底する」とコメントしています。