【山口県】[㈱トクヤマ]欧州の歯科器材事業を強化 トクヤマデンタルが企業再編

AI要約

山口県周南市の総合化学メーカー、㈱トクヤマがイタリアの歯科器材製造会社の子会社を完全子会社化した。

トクヤマデンタルはヨーロッパでの販路開拓を担当し、ヨーロッパ市場を重要視している。

TDIの完全子会社化で、ヨーロッパ各国での市場シェアと売上拡大を加速する狙いがある。

 山口県周南市の総合化学メーカー、㈱トクヤマ(横田浩社長)は6月24日、歯科器材の製造、販売などを手がける子会社の㈱トクヤマデンタル(風間秀樹代表)が同月21日に、イタリアの子会社の出資比率を51%から100%に引き上げ、完全子会社化したと発表した。

 完全子会社としたのは「Tokuyama Dental Italy S.r.l.(TDI)」で、トクヤマデンタルの製品のヨーロッパでの販路開拓を担当。共同出資相手であるイタリアの歯科器材製造販売会社「Euronda Italy S.p.A.」からTDIの株式49%を譲り受けた。

 トクヤマデンタルは歯科充てん用コンポジットレジンを中心に世界各地で拡大を続け、所得水準が高くブランドの認知で影響力が大きいヨーロッパ市場は最重要拠点の一つと位置づけている。TDIの完全子会社化で、ヨーロッパ各国での市場シェアと売上拡大を加速させる狙い。