謎解きしながら焼津周遊しよう 学生団体開発のアプリ活用 1日から、市観光協会

AI要約

焼津市観光協会はスマートフォンアプリを使ったスタンプラリーと謎解きラリーを半年間開催する。

アプリは学生グループが開発し、デジタルツールを活用して観光振興を図る取り組み。

12月28日までの開催で、参加者はミナミマグロなどの賞品がもらえる。

謎解きしながら焼津周遊しよう 学生団体開発のアプリ活用 1日から、市観光協会

 焼津市観光協会は7月1日から、スマートフォンのアプリを使い、市内が舞台のスタンプラリーと謎解きラリーの企画を半年間にわたり開催する。アプリは浜松市浜名区出身で筑波大4年の土戸翔太さん(23)=沼津高専出=が代表を務める学生グループ「チームKIOKU(キオク)」が開発。利用者のデータ分析が可能なデジタルツールを活用した試みで、さらなる観光振興を図る。

 同企画はスタンプラリーを2コース、謎解きラリーを1コース用意。コース選択の後、それぞれに設定された7~9カ所の市内のポイントを巡ってスタンプの獲得や焼津にちなんだ謎解きを行う。チェックポイントでアプリを起動し、参加する仕組みとなっている。

 アプリは、位置情報にコンテンツを結びつける機能を持つ「KIOKU」。土戸さんに加え、東京大大学院と立命館大大学院の学生の計5人で活動する同グループが2023年10月に制作した。すでに複数のイベントで使用され、今年5月の東大での謎解きラリーでは約千人が利用したという。

 開催を前に28日、同協会の職員と土戸さんが運用の最終確認を行った。スタンプラリーのポイントになっている焼津市浜当目の国登録有形文化財「原田家住宅」では、アプリに表示される位置情報を踏まえて細部を修正。土戸さんは「周遊促進だけでなく、データ収集などで次につながる取り組みになれば」と話す。

 開催は12月28日まで。参加無料。ラリーをクリアするとミナミマグロなどの賞品が当たる抽選に応募できる。参加賞も用意し、同協会事務所(同市栄町)で提供する。問い合わせは同協会<電054(626)6266>へ。