枯れたり折れたり…丸岡城の桜44本が「危険」 福井県坂井市、9本は既に伐採

AI要約

福井県坂井市教育委員会が丸岡城城山の樹木調査を実施し、市の木である桜227本のうち44本が危険と判断された。枯れたり枝が折れたりしている木に施肥や枝の切除を行い、回復を図る計画。

城山には990本の樹木があり、枯れや枝の問題が深刻化している。問題とされた桜44本のうち9本は早急に伐採し、29本は経過観察が必要とされている。

城山の環境が木々の健康に影響を与えており、根が張りにくい状況や適切な植栽間隔の不足が指摘されている。今後の整備計画で樹木の植栽や管理に重点を置く。

枯れたり折れたり…丸岡城の桜44本が「危険」 福井県坂井市、9本は既に伐採

 福井県坂井市教委は丸岡城城山の樹木調査を実施し、「市の木」になっている桜227本うち、44本が枯れたり、太い枝が折れたりして「危険」と判断されたと6月25日、市会教育民生常任委で説明した。今後施肥したり、枝を切除したりして回復させていく。

 丸岡城天守保存活用計画の一環で昨年12月に実施した。文化課の調査によると、城山には樹木が990本ある。

 「危険」と判断された桜44本のうち、人通りが多い場所にあり、病気になっているなど早急な処置が必要な9本は2月に伐採した。問題がなかったのは154本。「少し問題」があり、経過観察が必要とされたのは29本だった。

 城山は岩盤で表土が薄く、十分に根が張れていない。また、生育に必要な10メートル以上の間隔がとれていない木もあるという。本年度から3年かけて策定する城山整備基本計画の中で、植栽や管理の計画もつくっていく。