運命の甘い糸!アメリカンスタイルの人気スイーツ店のオーナーと先祖を結ぶ創成イースト

AI要約

スウィート・レディー・ジェーンはアメリカンスタイルのスイーツ店で、焼き菓子やデコレーションケーキが人気。

オーナーパティシエの馬越弘幸さんはアメリカンスタイルを追求する元CM制作会社で働いていたクリエイター。

馬越さんが得意とするミルフィーユや保護猫活動支援、そしてサッポロビール創始者の曽祖父との縁など、様々な顔を持つ。

運命の甘い糸!アメリカンスタイルの人気スイーツ店のオーナーと先祖を結ぶ創成イースト

札幌の創成イースト地区の話題をお届けする「つながる創成イースト」。

きょうは「アメリカンスタイル」で人気のスイーツ店をご紹介します。

北3条通をはさんでサッポロファクトリーの向かいにある「スウィート・レディー・ジェーン」。

星条旗が翻るアメリカ~ンな外観。甘い香りが漂う店内のショーケースには、色鮮やかなショートケーキとともに、パイやタルトといった「焼き菓子」がずらりと並びます。

「アメリカでは、焼いたものはお菓子の中で重要な位置を占めてましてね」と話してくれたのはオーナーパティシエの馬越弘幸さん。

「ここにクッキーもいろんな種類ありますけど、アメリカンホームメイドと言って、お母さんが子供たちや家族に作ってあげるようなものを商品として出したいなと思っています」とお店のコンセプトを語ります。

アメリカで人をワクワクさせるデコレーションケーキに出会い、「作ってみたい!」と思ったのがアメリカンスタイルを追求するようになったきっかけ。実は、馬越さんはパティシエになる前はCM制作会社に勤めていて、根っからの「クリエイター」なんです。

そんな馬越さんが作ったデコレーションケーキはとにかく楽しい見た目。

お客さんとしっかり打ち合わせをしてイメージを膨らませるんだそうです。

アンティークが並ぶ店内の雰囲気は、「この店の空間自体が僕の表現媒体の一つ」と馬越さんがこだわりぬいて仕上げたもの。

そんな馬越さんが得意とするスイーツの一つが「ミルフィーユ」。極薄の生地を、ひたすら焼いていきます。その数、何と26枚。

「うちはね、アメリカンスタイルなんだけどこれはバリバリのフレンチですよね」と笑います。

クリームを挟んで生地を積み上げ、30分ほど冷やすと完成です。

何層も重なっているからこその、噛んだ時の独特の食感。モチモチとした弾力感と、ほどよい甘みが口の中に広がり、食べ応えも十分です。

馬越さんは、保護猫活動の支援にも取り組んでいます。

アイシングクッキーを作って販売し、売り上げのすべてを活動団体に寄付しています。

パティシエ、ハーモニカ演奏、保護猫活動支援と、様々な顔を持つ、馬越さん。実は、もう一つ、スゴイ秘密が。

「ひいおじいさまがサッポロビールの創始者」と言います。 

馬越さんの曽祖父は、サッポロビールの前身「大日本麦酒」の社長を務めた馬越恭平(まこし・きょうへい)さんなんです。

サッポロファクトリーは大日本麦酒と縁の深い場所。

「カフェが付いたこういう店をやりたいと探したときに、本当に何か呼ばれるようにこのビルがちゃんとうまく空いて、

ホントに、来るべくして来て、自分の場所はここなんだなと思うようになりました」と語るほどの運命の巡り合わせ。

最後に、店のこれからについて聞いてみると―

「入り口開けて入ってきた人はみんなニコニコしてくれるから、やっぱりそういう店をずっと続けたいなというのはありますし、それが一番、余分なことを考えずにそれが一番だと思いますね」と答えてくれました。