熱中症対策で開幕早める 三重・松阪地区中学総体 今年から期間長く

AI要約

三重県の松阪地区中学校総合体育大会は、今年から熱中症対策を強化して開催方法をリニューアルし、開幕。空調の効いた室内で競技も行われている。

大会では午前中のみ開催し、暑さ指数を計測して熱中症対策を実施。昨年の熱中症死亡事例を受けて、厳格な基準が示されている。

22日にはバトミントン競技が室内で行われ、男女別の団体戦や個人戦が繰り広げられた。屋外競技も開催されているが、慎重な対応がとられている。

熱中症対策で開幕早める 三重・松阪地区中学総体 今年から期間長く

 三重県の松阪地区中学校総合体育大会(松阪市、多気郡多気町、明和町、大台町の各教育委員会など主催)は、今年から熱中症対策を強化する形で開催方法をリニューアルして今月から始まっている。22、23の両日は3種目を実施。うち曽原町のハートフルみくもでは空調が効いた室内で、バトミントン競技があった。

 今年度の地区総体は、屋外競技や空調のない会場で行う屋内競技については、午前中のみ開催とした。さらに会場で午前8時と同11時の2回、暑さ指数(WBGT)を計測。午前8時の指数が危険とされる31(気温35度以上)を超える場合は日程を延期するなど、熱中症対策を強化している。このため例年より開催期間を延長し、開幕を前倒して実施している。

 昨年4月、山形県で部活帰りの女子中学生が熱中症の疑いで死亡したことを受け、県教委が昨年「暑さ指数31以上の場合は例外なく運動を中止する」などの独自基準を示したことで、大会を主催する市教委などが対応した。空調設備がある会場での屋内競技については、これまで通り開催するとしている。

 しかし、大会前日の午後2時ごろに「熱中症特別警戒アラート」が出された場合などは屋外、屋内、空調設備の有無に関係なく、全ての競技を延期する。

 22日には、空調が効いたハートフルみくも内でバトミントン競技が実施され、男女別に団体戦とシングルスとダブルスの個人戦の1回戦が行われた。

 団体戦には男子に明和と西、女子は明和、西、中部と、クラブチームの松阪多気ジュニアが出場し、トーナメント戦で優勝を争った。ダブルス2試合とシングルス1試合を行った団体戦のダブルスでは、選手たちはチームで声を掛け合いながらスマッシュやレシーブを決めていた。

 またこの他に、屋外競技では、軟式野球とサッカーが午前中のみ開催された。

 同大会は、全12種目中、陸上と駅伝以外の10種目を7月末ごろまでに行う。陸上は8月25~27日の午前中、駅伝は10月26日に実施する予定。