屋島山上の「やしまーる」に新しい電動の移動サービス 高齢者や足が悪い人も気軽に散策を 高松市

AI要約

高松市の屋島山上に電動の乗り物「ウィル」が導入され、高齢者や足の不自由な人も気軽に散策できるようになった。

観光客移動の課題解決のため、交流拠点施設「やしまーる」がウィルを1台導入。手軽な操作で坂道もスムーズに上がるため、利用者からは好評を得ている。

ウィルは道路交通法上では歩行者扱いであり、運転免許不要。1時間500円で屋島山上駐車場で利用可能である。

 高齢者や足が悪い人も気軽に散策してもらおうと、高松市の屋島山上に電動の乗り物が導入されました。

(記者リポート)

「きょうから貸し出しが始まった近距離モビリティ・ウィルです。操作は簡単、右側のレバーで前進、左側のレバーで後退、手を離すと止まります。坂道もぐんぐん上ります。これは快適ですね」

 近距離モビリティ「ウィル」を導入したのは、高松市の屋島山上にある交流拠点施設「やしまーる」です。

 2022年8月にオープンして以降、屋島山上には年間60万人を超える観光客が訪れています。

 しかし、そうした中で観光客の「移動面」が課題に。高齢者などによる有料の車いすの利用は1週間に10件ほどあったそうです。

 そのため今回、新しい移動サービス「ウィル」を1台導入しました。

 道路交通法上では「歩行者」扱いになるため運転免許は不要。時速4kmで歩道を通行できます。

 早速、利用する観光客の姿も。

(試乗した人)

「うれしい。足がちょっと痛かったら、とてもいいと思う。70過ぎの人にはお勧めです」

(やしまーる/中條亜希子 館長)

「荷物を置くかごもあるし、皆さん安心して観光地やしまーるを楽しんでいただけると思う。来年の瀬戸内国際芸術祭に向けてもこういう乗り物があることをアピールしたい」

 ウィルは屋島山上駐車場で午前9時から午後5時まで1時間500円で借りることができます。