【速報】祇園祭で最高20万「プレミアム観覧席」に異議 八坂神社の宮司が会見「昨年から違和感」 観光協会理事の退任については撤回

AI要約

八坂神社の野村明義宮司らが祇園祭のプレミアム観覧席に反対の立場を示し、観光協会の理事の退任について協議が行われたことが明らかになった。

祇園祭プレミアム観覧席は高額な料金で販売され、その価格設定が話題となっている。

祇園祭は神事であり、プレミアム観覧席に異論を唱える声がある中、野村宮司が観光協会の理事を退任する意向を示している。

日本三大祭りの一つである「祇園祭」の見せ場「山鉾巡行」で、1席15~20万円のプレミアム観覧席が販売されることをめぐり、『反対』の立場を周囲に示していた八坂神社の野村明義宮司らが20日午後に会見を開き、「昨年から違和感を感じていた」と語りました。一方で。観光協会の理事の退任については撤回しました。

「祇園祭プレミアム観光席」は、2023年に初めて販売が行われました。巨大な鉾がその場で回転し進路を変える「辻回し」を間近で見ることができる特等席が用意され、食事や飲み物がついて1席当たりの最高額は40万円でした。

今年についても今月11日から販売が始まりましたが、一部のサービスや人員の配置を見直し、最高額は1席当たり15万円、山や鉾への搭乗体験をオプションにつけたもので20万円と、昨年より値下げされたものの、その高価格ぶりが話題となっていました。

一方で、1000年以上の歴史がある祇園祭は、平安時代に疫病の流行をおさめようと始まったのが起源とされ、「祇園祭は神事であり、見世物ではない」(祇園祭の関係者)という祭りの関係者の思いは根強く、祭りの中心となる「八坂神社」の野村明義宮司が、プレミア観覧席に対して異議を唱えていたことが明らかになりました。

京都市観光協会は、これまでの取材で「担当者が口頭で『プレミアム観覧席に反対している』『理事から降りたい』という趣旨の話はこれまで聞いていた」と話した一方、「書類上は何も手続きされているわけではなかった」などとも話していました。

一方で、京都市観光協会の理事の一人は、協会側から「お騒がせしています。6月14日に観光協会と八坂神社が面談いたしました。プレミアム観覧席についてはご理解いただいた上、引き続き協議させていただくのでご安心ください」といった内容の書面を受け取ったと明かしました。

八坂神社側も、野村宮司がプレミアム観覧席に対しての不満から観光協会の理事を辞任する意向を示していることを明らかにしていましたが、宮司本人は20日の会見まで取材対応はしないとしていたため、宮司や観光協会がどのような発言するか注目されていました。